町田忍の昭和回想
回想サロン
狭い部屋 銭湯通いの 神田川
昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。 |
アパート
戦後の復興期から昭和30年代中頃まで、モルタルアパートが都市のいたる所に建てられた。風呂なし・共同トイレ・共同炊事場・一間といった狭いものが多く、家賃が安いので学生にとってはうってつけの住み家だった。
まだ、ほとんどマンションというものがない時代、モルタルアパートが主流で、単身だけでなく、家族向けモルタルのアパートもあった。わたしは学生時代、友だちのアパートによく遊びに行っていた。自分も交えて、そこの住人とお隣さんとの付き合いも懐かしい。
絵や写真のように、何とも趣のある建物だが、最近は急激に姿を消しつつある。川柳は、歌の「神田川」をイメージして作った。
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