医療大全
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コロナ禍 神戸<5>「最期は自宅」家族の結論
コロナ禍でも家族のこころを結びつけたい。神戸市の北須磨訪問看護・リハビリセンター所長、藤田愛さん(55)は4月中旬、認知症がある80代の男性を訪ねた。妻と2人暮らし。
男性は新型コロナウイルスに感染し、症状は軽いが、薬の管理が難しい。妻はまだ陰性。2人とも室内ではマスクをしない。長女は他県におり、母にわだかまりがあって、実家と距離をとっていた。
藤田さんは毎日、長女に電話をした。病床が 逼迫 し、重症化しても入院できない状況を説明しても、その危機がなかなか伝わらない。「母に頑張ってもらいたい」と繰り返された。
けれども藤田さんは、やりとりのなかで、長女のこころの奥底に両親を慈しむ気持ちがあり、もがいていることに気づいた。このわだかまりは、解決できるものだ。
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