石蔵文信の「男と女の楽しい更年期!」
医療・健康・介護のコラム
熟年離婚で失う大きなもの それは「孫とのふれあい」です
結婚生活が長くなれば長くなるほど、離婚した時に失うものは大きいものです。私がよく強調しているのは、良くも悪くも結婚生活の思い出が途切れ、熟年になって「あんなこともあったね!」と語れる相手を失ってしまうということです。さらに現実的なことを言えば、財産や土地・家屋の分配でもめますし、離婚によって得をすることは、妻にも夫にもあまりないでしょう。
出産の時に頼るのは母親
最近離婚した女性から話を聞いて、熟年離婚した時に失う「大きなもの」が、もう一つあることに気づきました。それは孫とのふれあいです。
離婚すれば、もちろん子供たちと離れ離れになることもあるのですが、熟年期となれば、離婚前から子供たちは独立しているようです。ですから、熟年離婚をしても、子供たちとの関係は変化がないように思います。しかし、子供たちの子供、つまり孫と会えなくなる可能性があります。
特に娘の場合、子供ができた時に母親を頼ってくることが多いようです。父親に頼るのはお金くらいで、子供が生まれた時にいろいろな世話ができる男性はほとんどいないでしょう。つまり、両親が熟年離婚をした場合でも、出産の時に娘たちが頼りにするのは母親です。息子の場合は、妻が自分の実家を頼りにすることが多いので、あまり関係ないかもしれません。それでも、孫の顔を見せに行く時は、うっとうしい父親よりも、母親の方を選ぶ可能性が高いように思います。
離婚された父親のところに孫を連れて来る?
私の知人の女性は、結婚した娘に子供ができて、「頼りにされて大変だ」とうれしそうに言っていました。あまり詳しい事情はわからないのですが、離婚された夫(父親)のところに、子供たちは孫を連れて来てくれるのでしょうか? 妻から離婚されるような夫は亭主関白気味で、子供たちにも威圧的に接してきた人が多いようです。そんな父親を嫌っていた子供たちは、母親の離婚の後押しをしている例も少なくありません。そんな頑固で、何もできない父親に、わざわざ嫌な思いをしてまで孫の顔を見せに行く子供はそれほど多くはないでしょう。
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