タレント・女優 青木さやかさん
一病息災
[タレント・女優 青木さやかさん]パニック症(2)生放送中に発作を起こしたら…どうしようもなく不安に
10年ほど前にパニック症を発症し治療を続けてきたことを、自身の連載エッセーで5月に公表した。
今は薬も要らなくなったが、発症して間もない頃は、様々な状況で発作の不安に悩まされた。何より仕事で迷惑をかけてはいけないという思いは強かった。
例えばテレビの生放送。出演中に万が一、体調が悪くなってしまったらと考えると、どうしようもなく不安になってしまう。
移動で共演者らと乗るロケバスも鬼門だった。発作を起こして自分だけ途中で降ろしてもらわなければならないような事態を想像すると、不安で居たたまれなくなった。
カツラを着けたり、着物で体を締め付けられたりする感覚も、不安を募らせる引き金になった。カツラはできるだけ大きめに、着物も緩めにしてほしいと頼んだこともあった。
プライベートな時間でも、地下にいる時や舞台をみている時など、「真っ暗で外に出られない」という 閉塞 感に襲われた。
いくら検査を受けても原因が見つからず、たどり着いた心療内科。実は、パニック症という診断名は、エッセー執筆のために医師に確認の問い合わせをするまで、聞いていなかった。
「病名が自分を楽にするとは思っていないので……。それよりとにかく、医師を信頼して治療を受けようと思いました」
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タレント・女優 青木 さやかさん(48)
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