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コロナ禍 神戸<3>こぼれ落ちる命 身震い

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 4月下旬の夕方。神戸市の北須磨訪問看護・リハビリセンター所長、藤田愛さん(55)は、80代の女性を訪問した。集合住宅のドアを たた いても応答はなかった。

コロナ禍 神戸<3>こぼれ落ちる命 身震い

患者の訪問看護に向かう藤田さん。コロナ対応で神戸市全域を回った=八木良樹撮影

 私の思い過ごしならええけど……。藤田さんは、前日、女性の体調を電話で確認した保健師と交わした言葉を反すうした。

 「急ぎで訪問しなくていいですか」「安定しているので明日で」。女性は心不全で、血中酸素濃度は、入院が不可欠な90%前後。2人で暮らす息子が、先に新型コロナウイルスに感染し、入院中だ。女性は、息子を電話で気遣うことができているという。

 この頃、市内の1日の新規感染者数は250人に迫り、入院待機者は約1600人と、第4波のピークに近づいていた。

 人を呼び、やっと女性宅のドアを開けてもらった。藤田さんは立ちすくんだ。女性は、亡くなっていた。

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