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医療・健康・介護のコラム

[タレント 川村ひかるさん](上)子宮内膜症、若年性更年期障害…相次ぐ病の経験をばねに健康関連の啓発活動

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 かつてグラビア女王と呼ばれ、数々のバラエティー番組などでも活躍したタレントの川村ひかるさん。41歳になった現在は、4歳男児の子育てをしながら、健康や栄養に関する多くの資格を生かし、女性の健康管理や妊活などの啓発活動に駆け回っています。背景にあるのは、若いころから様々な病気に悩まされ、自分自身で改善に取り組んだ経験でした。(聞き手・藤田勝、撮影・小倉和徳)

女性の健康管理や妊活のセミナーで全国へ

[タレント 川村ひかるさん](上)子宮内膜症、若年性更年期障害…相次ぐ病の経験をばねに健康関連の啓発活動

――今は主にどんな活動をしていますか。

 女性の健康や妊活について啓発するセミナー活動に力を入れていますね。分子栄養学という分野の栄養アドバイザーの資格を持っているので、それを生かして予防医療についてお話ししたり、妊活に関するセミナーの中の講座のひとつを、もう3年くらい担当しており、東京、大阪、福岡、仙台など全国各地に行きます。

――そうした活動をするようになったのは、自分が苦労した経験があるからでしょうか。

 そうですね。若いころから体調が不安定な時があり、病院に行ってもなかなか改善されず、自分で勉強していろんな資格をとりました。今は高齢出産の方も非常に多いですし、月経が始まり閉経するまで約40年、女性はホルモンバランスで体調が左右されます。もっと食事や栄養に関する知識があれば、体調に左右されずに過ごしていけると思います。

子宮内膜症に若年性更年期障害、脳動脈瘤…

――20代で子宮内膜症、30代で結婚前に若年性更年期障害や脳動脈りゅうが発覚したりするなど、次々と病気に見舞われたそうですね。

 振り返ると、もともと虚弱体質なんだと思います。母も身長150センチ、体重34キロぐらいで低体重です。私は第2子ですが、親は共働きで忙しく、食事はいつも手作りとはいかず、インスタント麺や冷凍食品も多かったので、そうした食生活も関係しているかもしれません。それに性格的にストレスを受けやすいタイプなのに、芸能活動で不規則な生活も重なり、いろんな体調不良が起きたのかなと思っています。

――芸能生活が多忙な時期は、かなり体に無理を強いていた?

 20代前半は健康に関する知識もなかったですし、現在のようにLINEもないので、仕事が夜10時ぐらいに終わり、そこから友達と会ってコミュニケーションをとり、遅くまでお酒を飲むことも……。睡眠が不十分なまま、朝6時には仕事の迎えがくる、みたいな生活でした。当時は景気も良くて、グラビア撮影のために1週間おきに海外と国内を往復するような時期もあって、体力的にもきつかったですね。

――お酒も好きでしたか。

 今は全然飲めなくなりましたが、当時はワインならボトル2本ぐらい空けていましたね。ひとりでもグビグビ飲んで、それがストレス発散になっていました。

――30代初めの若年性更年期障害というのは、どんな感じでしたか。

 汗が大量に出たり、めまいがしたり、体調がすごく悪くて、最初、病院の婦人科に行ったら「ホルモンバランスが悪いのだろう」という程度だったんですが、友人に著名な漢方医がいて、診てもらったら「若年性更年期障害の症状だ」って言われました。漢方を処方していただき、はり治療も併用して、原因らしいものを徐々に排除していって、1年ぐらいかけて緩やかに症状を改善させました。

今まさに本当の更年期入り?

――本当の更年期はまだ来ませんか。

 今まさに更年期に入ったと思っていて、先月、すごく体調が悪くて、貧血で倒れちゃったんです。生理は早く来るし、倒れた時も大量の汗が出て、血の気が引いてしまいました。6月末にそんなことがあったのに、今月はセミナーが多数重なり、すごく忙しいです。なので今ははり治療に通ったり、友人の漢方医に特殊な漢方を処方してもらい、栄養をしっかり取り、食生活に気をつけています。疲れをためないように、今朝は高濃度ビタミンCの点滴を受けてきました。

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