文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ニュース

医療・健康・介護のニュース・解説

体育の授業中、マスクどうすれば…熱中症リスクも児童「感染怖い」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 熱中症のリスクが高まる時期を迎え、学校現場では体育でのマスク着用を巡り対応に苦慮している。文部科学省は「運動時は不要」としているが、新型コロナウイルス感染への不安から、マスクを外せない児童生徒もいるためだ。

 6月22日、大阪府豊中市の市立小学校。6年生約30人が、体育の授業で走り幅跳びを行った。熱中症を防ごうと、担任が「マスクを外しましょう」と呼びかけたが、女子児童は「マスクがないと感染が怖い」と話し、いったん外したマスクを再び着け直した。

 この小学校では6月中旬、マスクの着用を希望する場合、保護者から担任に申し出るよう文書で求めた。校長は「小さな体調の変化にも気をつけたい」と語る。

 東京都世田谷区は「マスクを外したくないと考える保護者もいる」として、着用の希望には個別に対応するよう区立小中学校に求めた。授業内容によっては見学も認める。区教委は「マスクを着ける子供には特に気を配り、こまめに声をかけるよう指導している。教員の負担は大きいが、子供たちの命を守るために神経を使わないと」とする。

体育の授業中、マスクどうすれば…熱中症リスクも児童「感染怖い」

文部科学省

 文科省は、熱中症などウイルス感染以外のリスクを念頭に、「運動時はマスク着用は必要ない」「児童生徒が希望する場合に着用することは否定しない」との見解を再三、公表している。ただ、首都圏の市教委担当者は「感染対策でマスクを着ければ熱中症の危険がある一方、マスクを外せば感染リスクが高まるのでは」と不安げに語る。

 総務省消防庁によると、2019年5~9月に熱中症で救急搬送された7~17歳は計8707人。5、6月は各1000人未満だったが、7月には1988人、8月は3494人に上った。

 医療従事者らでつくる「熱中症予防啓発ネットワーク」によると、マスク着用での運動は体への負荷が大きく、体温調節が難しくなり、熱中症の危険が増すという。代表の犬飼公一医師は「新型コロナによる子供の重症化リスクは低く、命を奪う恐れがある熱中症の方が危険とも言える。学校はマスクを外すことについて、保護者の理解を得る努力が必要だ」と話している。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ニュースの一覧を見る

最新記事