文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

知りたい!

医療・健康・介護のニュース・解説

締め付けられるような痛み「緊張型頭痛」…市販薬の飲み過ぎで悪化も

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 頭が重く締め付けられるように痛む。それは、「緊張型頭痛」かもしれません。長引くと日常生活に支障が出ることもあります。市販の鎮痛薬で症状が治まらなければ、早めの受診が必要です。(浜中伸之)

30分以上

 頭痛は、大きく2種類に分けられます。頭痛そのものが病気の「1次性頭痛」と、くも膜下出血や髄膜炎など別の病気や外傷などが原因で起こる「2次性頭痛」です。

 1次性には、緊張型頭痛のほか、頭の片側がズキンズキンと痛む「片頭痛」、目の奥がえぐられるような痛みを伴う「群発頭痛」などがあります。最も多い緊張型頭痛の生涯有病率(一生のうちに経験する割合)は、30~78%とされています。幅広い年齢層にみられ、女性に多い傾向があります。

 発症の仕組みはまだわかっていません。側頭筋や後頭筋、肩から背中にかけての僧帽筋の張りや凝りによって、痛みの感じ方をコントロールする神経に異常が起こり、痛みが生じると考えられています。肥満や運動不足、喫煙が発症リスクになるという報告もあり、長時間のパソコン操作や、うつむいたままの姿勢、仕事などのストレスが関係しているとも言われます。

 頭の両側が圧迫されるような痛みを感じ、時に後頭部や首筋にも同じような症状が出ます。痛みは30分以上続き、長い場合は7日間に及ぶこともあります。

 一般的に片頭痛ほど痛みは強くありません。片頭痛でみられるような、立ち上がったり歩いたりするなどの日常の動作で痛みが強くなることはありません。

 発症する頻度によって、1か月に平均で1日未満の「 発型」と、1~14日の「頻発型」、15日以上の「慢性型」に分類されます。頻発型と慢性型は日常生活にも影響するため、治療が必要です。医療機関では、症状や発症頻度などを踏まえて、診断します。

 頭痛の発作が出る急性期には、非ステロイド系消炎鎮痛薬を中心とした薬物治療を行います。服用は週1、2日に抑え、できるだけ短期間で終わらせます。

 市販の治療薬もありますが、注意が必要です。飲み過ぎると、かえって頭痛が悪化するケースがあります。薬物乱用頭痛と呼ばれる状態です。関西医大教授の薬師寺祐介さんは、「頭痛が続く場合は、自分で判断せず、かかりつけ医などに診てもらいましょう」と呼びかけています。

予防療法

 痛みが治まった後に、次の発作を起こりにくくし、発作が起きても軽く済むように備える「予防療法」もあります。抗うつ剤や筋 弛緩しかん 薬などを使う方法のほか、薬を使わない理学療法やはり・きゅう、運動などがあります。

 手軽に取り組むことができ、痛みの緩和や予防にもつながるのが「頭痛体操」です。正面を向き、頭を動かさないで両肩を水平方向に大きく回したり、肘を軽く曲げて両腕を内側と外側に回したりします。いずれも短時間ででき、片頭痛にも効果があります。

 治療を重ねても悪化してくるような場合は、脳腫瘍や慢性硬膜下血腫などの可能性もあります。「たかが頭痛」と片付けずに、脳神経内科などでより専門的な診察を受けてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

知りたい!の一覧を見る

最新記事