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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

ひとくちそうめん…麺を食べやすくする方法

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 こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 今回は、ちょっと目先を変えた「麺を食べやすくする方法」のご紹介です。

 訪問先でのお話です。「麺の日になると、食べ方がいつもと違うんです。麺をかみ切らないで垂らしたままで……」

 麺を食べる場面で、口から麺を垂らした状態の方を見かけることはありませんか? ご飯やおかずの時には、そのようなことがないのに、麺の日だけ口元を汚して食べている……。麺をすするという行為は、鼻呼吸と口呼吸を同時に使い分けていて、簡単なように見えても、とても難度の高い食べ方です。

 この方の場合は、麺をすすることができないことに加え、下の前歯がなかったために、麺をかみ切ることができず、口元まで運んだ麺を口の中にすべて入れることができなかったのです。普段の食事では一口分ずつ口に運ぶことができるため、上記のようなことにはなりませんでした。もちろん、このような状況の方ばかりではありませんが、食べる機能の障害はこのような部分にも表れます。

 この場合には「すすらずに、一口分ずつ口に運ぶこと」が食べやすくなる方法のひとつです。長さを調整した麺を軟らかくゆで、一口量ずつ盛り付けてみたところ、口元に麺が垂れたままになる回数が減ったのです。

 食べやすい食事は、軟らかさやまとまりやすさ、といった「食形態」だけで解決できるものではありません。食べる場面とその方の食べ方を見ることで、ごく簡単な方法で食べやすさを見つけることもできるのです。

[作り方]

(1) そうめんは1/2~1/3の長さに折り、沸騰した湯で規定時間の倍の時間でゆでる。その後、鍋にふたをしてそのまま、10~15分蒸らす。

(2) ざるにあげ、水にとって冷やす。

(3) 一口量ずつ、フォークや箸に巻き付け、皿に盛り付ける。

(4) つけ麺の場合は、めんつゆは少ない量をそば 猪口(ちょこ) に入れると、ほぐれにくいので、食べやすくなります。かけつゆの場合も少なめの量にしましょう。

(5) 食べる機能に応じて、めんつゆに「とろみ調整食品」でとろみ付けをしましょう。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。

(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

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