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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

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トマトととろろのあえ麺…そうめんを食べやすく

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 こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 前回に引き続き、そうめんを食べやすくするレシピのご紹介です。

 麺の食べにくさの理由のひとつとして、口の中でのまとまりにくさがあります。例えばコシのある麺は、かんでもまとまりになりにくいものです。さらにまとまりにならないので、たくさんかむことで疲労して、食べる量が減ってしまったり、まとまりにならないうちに飲みこんでしまうことで、むせにつながったりすることもあります。また、すすって食べることで、麺つゆなどのサラサラの水分が、のどにすばやく入ってしまうことも、むせの原因のひとつとなります。

 このレシピでは、とろろを麺とあえておくことで、麺同士がくっつくのを防止し、まとまりを良くしています。また、具材も麺と同じような硬さになるよう加熱することも、まとまりやすさにつながります。麺は前回同様、1/3くらいに折って、ゆでた後に蒸らしています。

 麺の硬さを変えたり、トッピングに生のキュウリやレタスをまぜることで、かむ、飲みこむ機能に問題のない方など、幅広い年代の方にも楽しんでいただけるメニューです。

[作り方]

(1) そうめんは1/3~1/4の長さに折り、沸騰した湯で規定時間の倍の時間でゆでる。その後、鍋にふたをしてそのまま10~15分蒸らす。

(2) トマトは湯むきし、1cm角に切っておく。ツナ、すりゴマ、和風 顆粒(かりゅう) だしとあえる。

(3) ボウルに(A)の材料、すりおろした山芋(とろろ)をよく混ぜ合わせ、1/3量をそうめんとあえておく。

(4) (3)の麺を器に盛り、(3)のとろろの残り、(2)の具をトッピングする。あれば青ノリなども彩りにのせる。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう

(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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