本ヨミドク堂
医療・健康・介護のコラム
『報道記録 新型コロナウイルス感染症』 読売新聞社刊
科学技術や医学が高度に発達したこの現代社会で、コウモリ由来といわれる新型コロナウイルスがある日突然現れて、あっという間に世界中を大混乱に陥れてしまうとは、誰も考えていなかったのではないでしょうか。
医療現場の 逼迫 やエッセンシャルワーカーと呼ばれる人々への 誹謗 中傷、緊急事態宣言などによる接触制限や行動自粛など、私たちの日常も大きく変わりました。
「報道記録 新型コロナウイルス感染症」は、私たちが直面しているこの困難をしっかりと後世に伝え、いつかまた起こるかもしれない「ある日突然」に備えるために必要かつ正確な記録として、読売新聞東京本社調査研究本部が2019年12月から2021年4月までの出来事や読売新聞に掲載された関連記事をまとめたものです。日々の記事、論説、連載、提言に加え、書き下ろしの論考・解説80編を収録。詳細な時系列表と用語索引、充実した写真や図表で「パンデミック(世界的大流行)のここまでがわかる」報道記録です。(読売新聞社 2200円)
読売新聞オンラインの紹介記事は ⇒ こちら から
<目次>
はじめに
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する出来事一覧
第一章 初動(2019年12月~20年2月)
第二章 パンデミック(2~3月)
第三章 緊急事態宣言(3月末~5月)
第四章 新しい生活様式(4月末~6月)
第五章 提言(6月)
第六章 第2波(7~8月)
第七章 危機下の政権発足(9~10月)
第八章 第3波(10月~)
第九章 経済
第十章 コロナ禍が変えたもの ほか
<編集より>
読売新聞には昨年1年間だけで全国・地域版合わせて10万ものコロナ関連記事が掲載されました。この本は、この膨大な掲載数の中から選りすぐった主要記事や書き下ろしの解説を時系列で示し、いつ何が起きたかをわかりやすく伝えます。
中国・武漢で発生した「原因不明の肺炎」に始まり、コロナ禍、3密、パンデミック、変異株など聞き慣れない言葉が次々と登場しました。この本からは、それらがニュースとして登場し、日常化していく様子が見て取れます。つまり、この本の「記録」とは政府や海外の話のようで、実は私たちが1年余り経験してきた日々の変化そのものなのです。(読売新聞東京本社 調査研究本部 主任研究員 笹沢教一)
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