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[コロナの現場]あの時、私は 第1部<5>第2波 一変した患者層

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[コロナの現場]あの時、私は 第1部<5>第2波 一変した患者層

感染が拡大した歌舞伎町の繁華街(2020年7月)

 多忙を極めた毎日に少し余裕ができ始めた2020年6月、「次の流行は冬」という声もあった。寒くなって空気が乾燥し、ウイルスが活発化しやすいためだ。ところが――。

 「こんなに早く第2波が来るなんて。ふざけないでくれよ……」

 7月に入るとすぐ、呼吸器内科医の 放生雅章ほうじょうまさゆき さん(58)は内心そう思わずにいられなかった。世間的な予測はあっけなく覆った。

 国立国際医療研究センター病院(東京都新宿区)で、新型コロナウイルス感染症の患者を診てきた。6月には一時、5、6人に減った入院患者は、7月半ばには30人まで急増した。

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