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田村専門委員の「まるごと医療」

医療・健康・介護のコラム

たばこによる新型コロナ重症化リスクの認識 喫煙者と非喫煙者で大きな開き

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国立がん研究センターのアンケート調査

たばこによる新型コロナ重症化リスクの認識 喫煙者と非喫煙者で

 国立がん研究センターは今年の世界禁煙デー(5月31日)に合わせて、「新型コロナウイルスとたばこに関するアンケート調査」の報告書を公表した。

 新型コロナ感染症でのたばこによる重症化や死亡リスクが示されているなかで、ストレスの増加などを理由にした喫煙量の増加や、在宅勤務に伴う自宅での受動喫煙の増加などが懸念されていることから、調査を実施した。今年3月にインターネットで喫煙者、非喫煙者それぞれ1000人にアンケート。結果は、性別、年齢別、喫煙状況の実際の比率に合わせて調整してまとめた。

「重症化しやすいと思う」55%

 まず、新型コロナに感染した際に喫煙者は重症化しやすいと思うかとの設問では、「重症化しやすいと思う」が55.0%、「どちらともいえない」が21.7%、「重症化しやすいと思わない」は6.2%、「わからない」が17.1%だった。

 「重症化しやすいと思う」との答えは、非喫煙者の58.7%に対し、喫煙者は36.5%で、20ポイント以上の開きがあった。「重症化しやすいと思わない」という答えは、喫煙者10.2%、非喫煙者5.4%で両者であまり大きな差がない一方で、「どちらともいえない」という答えが喫煙者は39.4%と、非喫煙者の18.2%の倍以上で、約20ポイント高かった。

 喫煙所は新型コロナの感染が拡大しやすい場所と思うかどうかを聞いた設問では、「感染が拡大しやすい場所だと思う」が59.4%、「どちらともいえない」20.9%で、「感染が拡大しやすい場所だと思わない」は5.9%だった。非喫煙者では「思う」が63.4%を占めたが、喫煙者では「思う」39.4%、「どちらともいえない」37.3%、「思わない」13.1%だった。

 感染拡大の防止を目的に、喫煙所や喫煙室を閉鎖、使用停止にすることについて聞いたところ、「賛成」58.3%、「どちらともいえない」23.0%で、「反対」は8.5%だった。非喫煙者は「賛成」が7割近くだったのに対し、喫煙者は答えがほぼ3等分された。

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田村 良彦(たむら・よしひこ)

 読売新聞東京本社メディア局専門委員。1986年早稲田大学政治経済学部卒、同年読売新聞東京本社入社。97年から編集局医療情報室(現・医療部)で連載「医療ルネサンス」「病院の実力」などを担当。西部本社社会部次長兼編集委員、東京本社編集委員(医療部)などを経て2019年6月から現職。

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