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産業医・夏目誠の「ハタラク心を精神分析する」

医療・健康・介護のコラム

おじさん管理職、今の仕事で“卒業”したいが、潮流は変わった……変化に対応できた人の共通点は?

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海外関連業務は語学に自信がない

産業医 :それで提案されたのが海外進出企業のシステム制作ですか。

遠藤さん:私の担当は東南アジアになりますが、現地ニーズをシステムに組み込んでいかなければなりません。

産業医 :そうですか。

遠藤さん:正直言って、自信がないんです。

産業医 :それ以外に、生き残る方法はないでしょうか?

遠藤さん:関連企業に転籍すると、将来どうなるかが分からないので、絶対にNOです。

産業医 :では、海外の仕事となると、現地駐在ですか?

遠藤さん:駐在ではありません。日本から現地に行っている依頼企業の担当者や現地の人とメールのやり取りが中心です。システムの話だけなら、ずっとやってきたので、英語もなんとかなりますが、言葉は苦手ですね。

産業医 :なるほど。会社も転換期で、これまでの仕事に固執していると、居場所がなくなるのが現実かな。

遠藤さん:それは、分かっていますよ。でも、いまさら語学と言われてもね。

システム関連の文書のやりとりなら

産業医 :英語が必要といっても会話ではありませんね。メールなら仲間にサポートしてもらえばできませんか。文書でのやりとりですから、どうなんでしょう?

遠藤さん:まあ、そうですね。

産業医 :海外という言葉に、おじけづくことはないよ。

遠藤さん:そうか……やってみるか。それでダメなら関連会社に行くことも覚悟しますよ。

産業医 :覚悟、それが大事だね

仲間のサポートも得て新しい仕事へ

 遠藤さんは1か月に1回程度、相談に来ました。彼は学ぶかたわら、仲間のサポートを得ながら仕事をしています。

遠藤さん:何とかやっていけそうです。先生とのカウンセリングで分かったのは、若い時は「自分で頑張ろう」という気持ちが強かったけど、今は、苦手なところはサポートをしてもらう姿勢でいればいい、と割り切れるようになりました。

産業医 :謙虚になったんだ。成長ですよ。

遠藤さん:ありがとうございます。強がらなくてもいいから楽になりました。

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natsume-prof

夏目誠(なつめ・まこと)

 精神科医、大阪樟蔭女子大名誉教授。長年にわたって企業の産業医として従業員の健康相談や復職支援に取り組み、メンタルヘルスの向上に取り組んでいる。日本産業ストレス学会元理事長。著書に「中高年に効く! メンタル防衛術」「『診断書』を読み解く力をつけろ」「『スマイル仮面』症候群」など。新著は企業の人事や産業医向けの「職場不適応のサイン」ウェブ書籍「メンタル・キーワード療法~5分でできる簡易セラピー」。
夏目誠の公式ホームページ」「精神科医マコマコちゃんねる - YouTube

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