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医療相談室

パーキンソン病 薬合わない

 3年前、パーキンソン病と診断されました。メネシット錠を飲んでいます。ずっと頭がボヤッとしてスッキリしません。ふらつきがあり、悪化している印象です。リハビリはやめました。医師は「3年間、同じ薬を飲んで様子をみる必要がある」と言います。(71歳女性)

診断が適切か 再検討も

武田篤 国立病院機構仙台西多賀病院長(仙台市)

 パーキンソン病は動作が緩慢になるほか、手足がこわばったり、震えたりする症状が出ます。脳内で不足しているドーパミンという神経伝達物質を薬剤で補うことが現在の中心的な治療になります。

 メネシットも有効性が高い薬ですが、食欲不振や頭がボーッとするなどの副作用が出ることがあります。副作用は内服を続けていくと目立たなくなることが多いのですが、他の薬剤に変更することで改善するケースもあります。個人差があるので服用量の調整が必要です。決して「3年間、同じ薬を同じ量で飲むこと」が原則ではありません。

 パーキンソン病の診断は、診察による症状の評価と補助的検査を組み合わせて行います。初期には確定できないことがあります。多系統 萎縮いしゅく 症や進行性核上性 麻痺まひ など、別の病気との鑑別が容易でない場合もあります。症状はパーキンソン病とそっくりですが、治療薬が効きにくい特徴があります。

 質問者の場合は、今の薬剤や量が適切か、診断が正しいかという検討も必要だと思います。

 薬物治療と並んで、リハビリは有効です。積極的に身体を動かす運動療法の有効性は証明されています。これらを踏まえて、もう一度、主治医に相談してみてください。

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