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松丸奨の「おとなの給食アレンジレシピ」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

大豆入り筑前煮…煮る前に 一手間かけて いためてね

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 小学校栄養士の松丸奨です。今日は、大豆の入った健康レシピ「大豆入り筑前煮」のご紹介です。ボリューム満点で、味が染みこむほどおいしい料理なので、常備菜としても活躍します。

 鶏肉は、片栗粉で衣付けをしてからいためることで、パサつきを抑えてくれます。煮る前に一手間かけてほしいのが、いためることです。高温でいためることで野菜のもつうま味を引き出し、煮物がよりおいしくなります。

 シメジなどのキノコ類はうま味成分が多いので、いためてしょうゆをかけるだけでもおいしく食べられるほどです。私はシメジをいためていると、食欲をそそる香りがしてくるので、料理中のテンションが上がります。おいしい物が出来てきている感がうれしいです。

 さて、そんなシメジには、おなかのお掃除をしてくれる食物繊維、カルシウムの吸収を高めるエルゴステロール、エネルギー代謝に関わり皮膚や粘膜の健康にも役立つビタミンB2などが多く含まれています。

 様々な食材のうま味がたくさん出る煮物なので、大豆の水煮や高野豆腐とも相性が良いです。うま味を吸っておいしくなるんです。大豆に含まれる植物性たんぱく質は、体の材料となる重要な栄養素です。積極的に食べていきたいので、給食ではこのようにどんどん入れていきます。大豆入れることは、おいしく作れてこそ成り立つので、この筑前煮にはぴったりです。大豆入り筑前煮を楽しみましょう。

[作り方]

(1) 鶏肉に衣用片栗粉をまぶす。ニンジンは乱切り、シメジは石突きを落として小房にわけ、タケノコ水煮は食べやすい大きさに切って水洗いする。ダイコンは輪切り、高野豆腐は水につけて戻しておく。

(2) フライパンを強火で加熱、ゴマ油を入れて(1)の鶏肉とニンジンとシメジを3分ほどいためる。

(3) (2)にタケノコと大豆水煮とダイコンと高野豆腐を、(A)の調味料と水に入れて強火で加熱、一煮立ちしたらアルミホイルの落とし蓋をして、中火で10分ほど煮込めば完成。冷めていく過程でより味が染み込んでいくので、火を止めてしっかりと冷まして、食べる分だけ取り分けて再加熱して食べる。

(レシピ作成 栄養士 松丸奨)

 

 

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matsumaru-susumu_prof

松丸奨(まつまる すすむ)

 管理栄養士 栄養教諭 フードコーディネーター

 1983年千葉県生まれ。専門学校卒業後、栄養士として千葉県内の市立病院に勤務。2009年より小学校で勤務。給食の献立作成や調理指導、食育の授業などを行っている。2013年には、実際に提供されている給食のおいしさなどを競う「全国学校給食甲子園」(第8回・応募総数2266校)で優勝。ドラマでの給食の監修・調理指導など担当。テレビなどのメディア出演も多数。塩分が控えめで、だしや味付け、彩りにこだわったレシピ作りに励んでいる。著書に、「日本一の給食メシ 栄養満点3ステップ簡単レシピ100」(光文社)「ママと子の「ごはんの悩み」がなくなる本」(サンマーク出版)「日本一の給食レシピ 子どもがすくすく育つ」(講談社)

Instagram:https://www.instagram.com/matsumaru.susumu/
ブログ:小学校栄養士 松丸 奨のブログ

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