伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
もっと知りたい認知症
クリーミーミルクリゾット…“まとまり”と“なめらかさ”がアップ
こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
今回は、レトルトのお 粥 を使用したリゾット風をご紹介します。
「お粥一品でエネルギーもたんぱく質もとれるといいのに」
訪問先でお聞きすることの多いこの言葉。おかゆを食べることになった理由には、 口腔 機能の低下だけでなく、認知機能の低下やこだわりで「お粥しか食べない」という場合もあります。
実際に私が関わった方は、お粥しか食べないうえ、「白いものしか食べない」というこだわりもありました。その方に関わる中で考えたレシピです。
レトルトのお粥に、スキムミルクとチーズを入れることで、“まとまり”と“なめらかさ”がアップし、レトルト粥をそのまま食べるよりも、口当たりがよくなります
お粥は食べやすく、のど越しが良いので、高齢の方には好まれることが多いものです。
ただし、ご飯からお粥に変えた時には、エネルギーが不足してしまう可能性があるため、その分を補う必要があることを、周りの人が忘れないようにしましょう。
[作り方]
(1) スキムミルクは、小さじ2の水(分量外)で溶く。
(2) プロセスチーズは0.5cm角に切る。
(3) 鍋にレトルト粥、(1)、(2)のチーズの2/3量、コンソメ 顆粒 を入れて火にかけ、弱火で3~5分煮込む。
(4) 器に盛り付けて、(2)の残りのチーズ、黒コショウをトッピングする。ブロッコリーなどをゆでておき、小さく刻んで飾るとよい。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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