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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

洋風明太子粥…お粥をおいしくエネルギーアップ

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 今回は、お (かゆ) のエネルギーアップレシピのご紹介です。

 高齢の方で、普通のご飯では食べにくくなったのでお粥に変える、ということはよく耳にする話です。食べやすくなるのは良いのですが、体重減少が起こることもあります。これは、ご飯からお粥に変えた時のエネルギーの不足を補っていないことが一因かもしれません。

 お粥とご飯のエネルギーの差は見落とされがちですが、お粥100gのエネルギーは65kcal(文部科学省日本食品標準成分表2020より)と、ご飯100gのエネルギー156kcal(同書より)の半分にも至りません。さらに市販のレトルトパウチのお粥は250gで約80kcalとさらにエネルギーは少なくなっています。そのため、ご飯からお粥に変えたことで体重が減ってしまうことがあるのです。

 今回は、明太子とマーガリンを使用して、エネルギーの少ないお粥をおいしくエネルギーアップさせます。ご飯からお粥に変えた時には、体重の変化も見逃さないようにしましょう。

 ※このレシピではレトルトのお粥を使用した作り方、エネルギー量となっています。

[作り方]

(1) 明太子は皮を外しておく。

(2) レトルト粥を鍋にあけ、和風 顆粒(かりゅう) だしを入れて中火にかける。ふつふつとしてきたら火を弱め、(1)の明太子の半量を加えて弱火で3~5分煮こむ。

(3) 器に盛り付けて、残りの明太子、マーガリンをトッピングする。あれば青ノリなどの青みをのせる。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう

(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

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