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#コロナ禍の口腔ケア(中)歯の裏はタテ…上手に磨いて口の健康守る 歯並び悪い人もきれいに
口の中を清潔に保つことは、免疫力を高めることにつながる。上手に歯を磨くコツを福岡県歯科衛生士会の理事下坂桃子さんに尋ねると、「順番を決めておくと、磨き残しが少なくなりますよ」と勧めてくれた。例えば、右上から始めて、ぐるりと外側の上と下、内側の下と上を磨き、奥歯のかみ合わせの溝で終わる、といった具合にルーチンがあれば、毎回満遍なくきれいにできる。歯1、2本ずつを目安に、歯ブラシを小刻みに横に動かしながら磨いていくといいそうだ。
歯の裏は 歯垢 がたまりやすいので歯ブラシを縦に持って1本ずつ磨く。前歯の裏は、歯ブラシのかかと部分でかき出すようにするといい。歯並びが悪い人も、歯ブラシを縦に持てばでこぼこした部分をきれいにできる。
歯と歯の間や、歯と歯茎の隙間、奥歯の溝は、特に意識してしっかり磨く。歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなどを使うと効果的だ。
歯ブラシの毛は軟らかそうにみえるが、強く磨くと歯や歯茎を傷付けやすい。歯にブラシを当てた際に毛先が広がらない程度の力で磨くよう心がける。歯茎が腫れやすい人は軟らかめの毛、磨き残しが多い人は「ふつう」の毛を選ぶ。
歯磨きは1日3回、食後30~40分以内に1回10分程度が理想だが、それが難しい場合でも、1日1回はしっかり磨くようにする。自分のライフスタイルに合わせて、時間を確保しやすい時に行うといい。
外出自粛中に間食が増えた人もいるが、口の中に食べ物がある時間が長いと虫歯のリスクが高まる。メリハリをつけて食べ、食後の歯磨きを習慣づけることが大切だ。下坂さんは「歯磨きに加え、定期的な歯科検診やクリーニングで、口の健康を保ちましょう」と呼びかける。
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