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【独自】聴覚障害者のホテル療養拒否、愛知県「電話で意思疎通困難」…都内でも断った例 

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 新型コロナウイルスに感染し、ホテル療養を希望した名古屋市に住む耳の聞こえない男性(33)が、愛知県に「電話での意思疎通が難しい」として、拒否されていたことがわかった。全日本ろうあ連盟は厚生労働省に改善を求める要望書を提出、同省は聴覚障害者をホテル療養の対象から排除しないよう自治体に求めることを検討する。

【独自】聴覚障害者のホテル療養拒否、愛知県「電話で意思疎通困難」…都内でも断った例 

愛知県庁

 県などによると、男性は4月24日に高熱を出し、同26日に感染が判明。妻(31)や長女(3)への感染不安からホテル療養の希望を名古屋市へ伝えた。しかし、宿泊先の調整を行う県から安全面で「対応が難しい」と断られ、自宅で療養した。

 県は入院の必要のない軽症者には原則、ホテルでの宿泊療養を勧めている。県聴覚障害者協会から改善するよう指摘を受け、5月27日にメールで「配慮に欠けていた」と男性に謝罪。6月1日から、聴覚障害者が宿泊する場合、メールで安否確認を行うほか、室内に赤色灯を設置して、看護師らから緊急連絡があることを知らせるようにした。

 同省によると、障害者のホテル療養は、自治体に判断が委ねられている。東京都では、保健所から耳が全く聞こえない人がホテル療養できるか問い合わせがあり、「難しい」と断ったケースがあったという。

 桜花学園大の柏倉秀克教授(障害者福祉論)は「愛知県の対応は障害者差別解消法の趣旨に反する。コロナや災害のような有事に障害者が後回しにされる典型例だ。自治体は障害者を受け入れられるよう工夫すべきだ」と話している。

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