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[女優 黒谷友香さん](下)自作キャンドルで気分転換 次世代に残せる作品出演に感謝
映画や舞台、ドラマなどで活躍を続ける女優の黒谷友香さん。8月には、高島礼子さんとダブル主演した映画「祈り ―幻に長崎を想う 刻 ―」が全国公開されます。原爆をテーマにした作品への思いとともに、ふるさとの大阪府堺市での子供時代から、これまでの芸能生活を振り返っていただきました。(聞き手・藤田勝、撮影・小倉和徳)
離れて気づいたふるさとの魅力
――生まれは大阪府堺市で、親善大使も務めています。街の魅力は?
子供のころは気づかなかったのですが、世界遺産の古墳群をはじめ、与謝野晶子記念館や千利休茶の湯館などもあって、歴史的なものを見て、体感できます。刀や包丁作りなども、よく知られていますね。離れてみると、価値のあるものがたくさんある街だなと思います。
――その街で、どんな子供時代でしたか?
人と一緒にワイワイ騒ぐタイプではなかったですね。部活にもあこがれがなく、帰宅部でした(笑)。体を動かすことより、図工や絵、音楽などに興味がありましたね。
――高3でモデルに応募して以来、ずっと第一線で活躍を続けられる理由は?
周りの人の支えですね。みんな縁があって、つながりのある人が仕事を紹介してくださったり、番組に呼んでくれたり。私ひとりでは何もできないので。
――芸能生活のなかで苦しかったことは?
つかこうへい先生の舞台のときは、青あざを作っていました。ひざをガクンとついたり、ハードな動きが多かったので、身体的につらかったですね。そのときは20代で若かったから対応できましたが、今同じことをしたら、ひざを壊しますよね。
――スランプみたいな時期はなかった?
ないですね。何か突破口って見つかるものなので、考え方をやわらかくしようと、いつも心がけています。
気分転換には自作のキャンドルの火を見る
――とはいえ、気分が落ち込むときもあると思います。そんなときは?
キャンドルの火を見ます。自分で作ったキャンドルですけど、たき火をずっと見ていられるように、火を見ていると落ち着きますよね。アロマセラピーで部屋に香りを漂わせるのも、気分を変えるのにいいですね。自分で何かできることがあれば、やった方が早く立ち直れると思います。どこかに出かけるとか、散歩するとか、何かチェンジしてみると心身ともにいいんじゃないかと。
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