一病息災
闘病記
[タレント 磯野貴理子さん]脳梗塞(4)「嫌だと思う人には会わないで」と医師の勧め ストレス減らす
高層階だった病室の窓は、わずかしか開かなかった。顔をくっつけるようにして、外の空気を吸った。
50歳の時、脳 梗塞 で約1か月半の入院生活を送った。自由に出歩けないつらさに、普通に生活できていたことの、ありがたさを身に染みて感じた。
「病気を経験して、生意気だったのが少し謙虚になったかも。何事にも感謝の気持ちを、大事にするようになりました」
脳梗塞にはストレスが良くない。入院中に医師からは、「磯野さん、これからは嫌だと思うことはしないでください。嫌だと思う人には会わないでください」と言われた。現実にはなかなか難しいが、できるだけストレスは減らすように努めている。
テレビのバラエティーやドラマに、忙しい毎日を送っている。
「仕事ができるのも、何より健康だから。病気になるまで働いてしまっている人も多いと思いますけど、『まず、体が大事』と訴えたいです」
アントニオ猪木さんの名言「元気があれば、何でもできる」が、退院後の座右の銘だ。
「一日一日、健康でいられることに感謝して、毎日を楽しく生きていけたらいいなと思います」
(文・田村良彦、写真・米山要)
タレント 磯野貴理子さん(57)
【関連記事】