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変わる甲状腺がん治療<1>リスク見極め経過観察

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 「手術しないのは不安だったが、自分の選択は間違っていなかったと思える。これからもずっと歌っていきたい」。東京都に住む声楽家の女性は、甲状腺がんとつきあってきた15年間を振り返る。

変わる甲状腺がん治療<1>リスク見極め経過観察

ピアノを弾きながら、歌声を響かせる女性。「手術をしない選択は間違っていなかった」と思う瞬間だという

 女性が診断されたのは40歳代だった2006年。医師から「手術が必要です」と告げられた。

 「手術で高音が出なくなったらどうしよう。音楽で生きているのに……」

 甲状腺はのど仏の下にあり、裏には、声帯を動かす神経がある。手術をすると、まれに神経の 麻痺まひ が起き、声がかすれたり、食事の時にむせやすくなったりする恐れがある。

 手術する治療法は当時主流だったが、気持ちの整理がつかず、別の医師を紹介された。がん研有明病院(東京都江東区)で、診療した杉谷巌さん(現・日本医科大病院内分泌外科部長)の判断は違った。「手術せずに、経過観察しましょう」。思わず肩の力が抜けた。

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