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石蔵文信の「男と女の楽しい更年期!」

医療・健康・介護のコラム

夫婦仲は「夫が妻をどう呼んでいるか」でわかります

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 夫婦仲が良いかどうかは、お互いにどのように呼んでいるかによってもある程度推測ができます。特に、「夫が妻をどう呼んでいるか」がポイントだと思います。夫によくある上から目線の呼び方は、「おい」とか「お前」など。他人に対しても、妻のことを「こいつはね!」とか、そういう言い方をします。本人はそんなつもりではないと言うでしょうが、このような呼び方は完全にモラハラだと思います。妻から「おい」とか「お前」と呼ばれ、そして、他人に向かって「こいつはね!」と言われたらどのように感じるでしょうか。相手の立場に立ってみれば、「心を傷つけているのではないか」と、すぐに想像ができます。

夫のことを「おい」「お前」と呼んでみたら

夫婦仲は「夫が妻をどう呼んでいるか」でわかります

 以前、講演会で、「妻の呼び方に気をつけてほしい」と話したところ、ある女性から「夫には『名前で呼んでほしい』と言っていますが、『おい』とか『お前』ばかりでつらいです。どうすれば名前で呼んでもらえるようになるでしょうか?」と質問されました。私は、「では、夫が名前で呼ぶまで、あなたも夫のことを「おい」とか「お前」で呼んでみたらいかがでしょうか?」と答えました。

 では、夫は妻をどう呼べばいいのでしょうか。一番適切と思われるのは、名前で呼ぶことです。少し照れくさいですが、できれば○○さんと呼ぶのが良いのではないでしょうか。

 他人に妻のことを言うときはどうでしょうか。男性はよく「うちの家内がね」とか「うちの嫁はん」というような言い方をします。女性問題の専門家からすれば、「家内」とか「嫁」などの言い方も、あまり適切ではないようです。どちらの言葉も女性を家に縛り付けているような意味合いを感じさせます。この場合は、「うちの妻が」というような言い方が適切かもしれません。「うちの愛妻が」と言うのは、少し照れくさいかもしれません。

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石蔵文信(いしくら・ふみのぶ)

 内科・循環器・性機能専門医。大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。大阪市内と都内で男性更年期外来を担当。主な著書に『夫源病』(大阪大学出版会)、『男のええ加減料理』(講談社)、『なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略』(幻冬舎新書)など。自転車による発電に取り組む「日本原始力発電所協会」代表を務め、男性向けの「ええかげん料理」の教室を各地で開くほか、孫育てに疲れた高齢者がネットで集う「孫育のグチ帳」を開設するなど多彩な活動をしている。ホームページは「男性更年期 夫源病 石蔵文信

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1件 のコメント

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夫は本心だろうか?

kanna

結婚して以来、おい、お前は当たり前。事あるごとに、お前は頭が悪い、馬鹿呼ばわりでした。当然、義父母は、息子が大切にしない私を大切にするはずもあり...

結婚して以来、おい、お前は当たり前。事あるごとに、お前は頭が悪い、馬鹿呼ばわりでした。当然、義父母は、息子が大切にしない私を大切にするはずもありませんでした。結婚以来25年間に積み重なったことや、義父母からの決定的な出来事があり、今は週末婚に至っています。その頃から、夫は私を○○ちゃんと呼ぶようになりました。けれど私はそれを素直に喜んではいません。モラハラ、浮気、金銭トラブル等を繰り返し、年を取った夫が、子どもたちの手前や自分の身の隠し? でそうしているとしか思えません。世間的には円満な夫婦に見えます。今はモラハラ、金銭的には問題ありません。しかし、妻を大切にする言動を常にとるのは、妻を守る大義名分の中に自分を守ることが隠されているのです。

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