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認知症×発達障害 岡崎家のトリプルケア

医療・健康・介護のコラム

コロナの入院、8日間52万円ナリ!? 請求書を二度見して目玉が飛び出た

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病棟は動けない人ばかり

 両肺が肺炎となり、息も絶え絶えで入院したヒロさんですが、コロナ患者専用フロアの中で歩いてトイレに行けた患者はヒロさんともう1人だけ。あとはベッドから起き上がることもできない状態の人たちばかりだったとか。

 病棟では、一、二を争う症状の軽さ(?)でも、「今回受けたダメージが一生、肺に残るかもしれない」と医師から告げられたそうです。

 皆さんご存じの通り、たばこを吸う人は、コロナで重症化するリスクが高いといわれています。実はヒロさん、喫煙歴20年超のそこそこヘビーなスモーカーでした。半年ほど前から禁煙外来に通い、たばこを断っていたことを医師に伝えると、「禁煙しているときで、良かったね」と、しみじみと言われたそうです。ヒロさんいわく、「もう、あんなにツライ経験をしたら、二度とたばこを吸いたいとは思わないよ」とのことでした。

料理の味がさっぱりわからない

 軽症で、自宅療養で済んだ私も、ずっとコロナの後遺症に悩まされています。それは味覚・嗅覚障害。一家の主婦にとっては、コレが地味にやっかいなのです。

 味も匂いもしない中で料理を作るのが難し過ぎる。苦肉の策として、カレーをルーの箱にあるレシピ通りに作ってみたりもしたのですが、たー君から「まずい!」と言われる始末。自宅療養者に向けて行政が支給している宅配弁当の方が「おいしい」と言われたときは、心が折れそうになりました。

 現在(5月上旬)、やっと味覚・嗅覚の8割ぐらいは戻ってきている感じがありますが、まだ完全に復活したとは言い難い状態です。さらに、仕事がハードだった日の翌日など、ヒロさんと私はひどい倦怠けんたい感で寝込むことも。その後の生活もなかなか元通りとはいかないようです。

父のワクチン接種 迷わず決断

 身をもってコロナの怖さを経験した私のもとへ、父さんが入所している老人ホームから、父さんの新型コロナワクチン接種について、家族の意向を尋ねる手紙が届きました。自身が発症する前は、ワクチンには未知の部分もあり消極的でした。ですが、基礎疾患ありまくり(糖尿病、高血圧)で高齢の父さんが感染したら、ヒロさんどころではないはずです。

 今の父さんの一番の願いは「母さんのお墓参りに行くこと」。その願いをかなえるため、接種してもらうことにしました。

 このコラムをお読みになっているみなさんは、日々の感染予防に怠りはないことと思います。それでも、家族が、自分が、感染してしまうことがあるのです。

 私も「日頃あんなに気をつけていたのに、まさか自分が!」と思いましたから……。いつ、どこからウイルスが我が家に入り込んだのかも、わからないままです。

 変異株が猛威を振るう中で、皆さんもどうか今一度、気を引き締めてお過ごしください。(岡崎杏里 ライター)

登場人物の紹介はこちら

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認知症×発達障害 岡崎家のトリプルケア

岡崎杏里(おかざき・あんり)
 ライター、エッセイスト
 1975年生まれ。23歳で始まった認知症の父親の介護と、卵巣がんを患った母親の看病の日々をつづったエッセー&コミック『笑う介護。』(漫画・松本ぷりっつ、成美堂出版)や『みんなの認知症』(同)などの著書がある。2011年に結婚、13年に長男を出産。介護と育児の日々を送りながら、雑誌などで介護に関する記事の執筆を行う。岡崎家で日夜、生まれる面白エピソードを紹介するブログ「続・『笑う介護。』」も人気。

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日野あかね(ひの・あかね)
 漫画家
 北海道在住。2005年にステージ4の悪性リンパ腫と宣告された夫が、治療を受けて生還するまでを描いたコミックエッセー『のほほん亭主、がんになる。』(ぶんか社)を12年に出版。16年には、自宅で介護していた認知症の義母をみとった。現在は、レディースコミック『ほんとうに泣ける話』『家庭サスペンス』などでグルメ漫画を連載。看護師の資格を持ち、執筆の傍ら、グループホームで介護スタッフとして勤務している。

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4件 のコメント

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ちゃんと「公費負担」と書かれています

私も通りすがりの者ですが

「通行人」さん、記事をよく読んでください。「後日、食費を除いた全額が戻ってくるそうです。(新型コロナの医療費は公費負担となるため)」と、はっきり...

「通行人」さん、記事をよく読んでください。「後日、食費を除いた全額が戻ってくるそうです。(新型コロナの医療費は公費負担となるため)」と、はっきりと書かれていますよ。入院先が感染症指定医療機関でない場合は、患者さんがいったん立て替えておいて、後から全額を返してもらう、という段取りになるようです。最終的に戻ってくるとはいえ、一度はまとまったお金を用意しなくてはならないので困る人も多いんじゃないでしょうか。この辺りの手続き、簡素化したほうがいいと思いますよ>政治家さん&官僚さん。

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お金はかかりません。

Gentamycin

コロナ肺炎で10日以上入院しましたが、医療費はすべて無料なので、身の回りの生活用品代(ティッシュやタオル代)などだけで最初の請求から数千円だけで...

コロナ肺炎で10日以上入院しましたが、医療費はすべて無料なので、身の回りの生活用品代(ティッシュやタオル代)などだけで最初の請求から数千円だけでしたよ。

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えっ!?

通行人

指定感染症でも入院費請求されるんですか?公費負担だと思ってました。

指定感染症でも入院費請求されるんですか?公費負担だと思ってました。

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後日返金されるようです

記事後半にちゃんと書いてありましたよ~

記事後半にちゃんと書いてありましたよ~

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