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座って待つ高齢者の間を医師が巡回して接種…自治体、独自の工夫を「○○モデル」とPR

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 新型コロナウイルスのワクチン接種をスムーズに進めようと、各地の自治体が独自の接種方法に取り組んでいる。座って待つ高齢者の間を医師が巡回して接種したり、遠隔地に「別動隊」を派遣したりと工夫を凝らす。「練馬区モデル」のように自治体名を冠したネーミングで、協力を呼びかけるところも多い。(蛭川裕太、山下智寛)

負担軽減

 「こんなに楽に終わるとは思わなかった」。山梨県南部町の町ふれあいサロンで14日、接種を受けた女性(84)が笑顔を見せた。

座って待つ高齢者の間を医師が巡回して接種…自治体、独自の工夫を「○○モデル」とPR

高齢者の間を移動しながらワクチン接種を行う医師ら(14日、山梨県南部町で)=橘薫撮影

 南部町が6日から始めた高齢者向けの集団接種では、約1・2メートルの間隔で座る約20人の高齢者の間を医師が回って、問診と接種を行う。高齢者は間仕切りが設けられた座席に接種後の経過観察まで座ったままでいられる。負担が軽減されるうえ、移動の機会が減って時間短縮につながるという。

 町の診療所に勤務する医師(72)は、キャスター付きの椅子で移動しながら接種を担った。「早ければ20人分を10分程度で終えられる」と話した。

 同町では7月末までに65歳以上の高齢者約2600人の接種を完了する予定で、担当者は「暑さ対策も考えていきたい」と話した。

 福島県相馬市は、市の施設1か所での集団接種のみとし、5月1日から実施。市が地区ごとに接種日時を決めているため予約の必要はなく、事前に基礎疾患の有無なども確認しており、問診の時間短縮につながっている。担当者は「予約の手間がいらないので助かるという声が多い」と語る。

地域事情を考慮

 厚生労働省が1月、かかりつけ医での個別接種を中心とする東京都練馬区の「練馬区モデル」を先進事例として紹介したところ、独自方式を「モデル」と名付ける動きが広がった。

 東京都調布市や静岡県三島市はそれぞれ「調布モデル」「三島モデル」と名付け、南部町と同様に高齢者の間を医師が接種して回る。

 神奈川県大和市の「大和モデル」では、集団接種と個別接種以外にも、公共交通機関が少ない地域の2か所に、医師や看護師らの別動隊を週3日派遣する予定だ。

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