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市長「不信感を抱かせた」…キャンセル出て予約枠外で接種、疑問視する声も

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 新型コロナウイルスワクチンを巡り、兵庫県内では5市町の首長や特別職の計5人が、通常の予約枠以外で接種を受けていたことがわかった。キャンセルが出るなどしたためだが、こうした対応は事前に公表しておらず、疑問視する声も出ている。

 「不信感を抱かせた」

 高砂市の都倉 達殊たつよし 市長(61)は14日、市の集団接種会場で8日に4人分のキャンセルが出たため、廃棄を避ける目的で医療従事者3人と接種を受けたことについてこうコメントした。

市長「不信感を抱かせた」…キャンセル出て予約枠外で接種、疑問視する声も

ファイザー製のコロナワクチン

 読売新聞が14日、県内41市町に取材したところ、高砂市、三田市、多可町、神河町の首長4人、加東市で副市長1人が予約枠とは別に接種を受けていた。

 ファイザー社製ワクチンは解凍し、生理食塩水で薄めた後、6時間以内に使い切る必要がある。国は急なキャンセルが出た場合、廃棄されないよう柔軟な対応を求めている。

 三田市の森哲男市長(69)は13日、医療従事者向けの余ったワクチンの接種を受けており、14日に「危機管理上必要と考えたが、もっと慎重に行うべきだった」とのメッセージを公表した。

 多可町の吉田一四町長(64)は12日、集団接種会場に出向いた際、キャンセルが生じていたとして、「他に優先すべき対象者がいなかった」と接種を受けた。

 10日に接種を受けた加東市の岩根正副市長(66)は「キャンセルが出たため、市ワクチン接種推進本部長の立場で打った」とする。

 こうした動きに対し、三木市幹部は「ワクチンが余っても、首長が優先的に接種を受けるなんて考えられない」と批判。丹波篠山市の酒井隆明市長(66)も「感染を気にしないといけない所に行くわけではない」として、今後の通常枠で受ける考えだ。

 一方、65歳以上の淡路、小野両市、福崎、市川両町の首長は今月、住民と同じ予約枠で接種した。淡路市の門康彦市長(75)は「接種促進のPRになる」と市職員らに説得され、投与を受けたという。

 75歳の井戸知事はオンラインで接種の予約を終えたといい、「必ず接種を受けられる。慌てないで順番を待って」と呼びかける。

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