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[続・思春期の側彎症]<2>整形外科医 診療経験に差

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[続・思春期の側彎症]<2>整形外科医 診療経験に差

小学校時代の健診資料を見ながら、「なぜ治療が遅れてしまったのだろうか」と話す女性(左)と母親

  側彎そくわん 症と診断されて、かかりつけの整形外科医に診てもらっていても、適切な治療につながらず悪化させてしまうケースもある。

 東京都内のアルバイト事務員の女性(22)は、今年3月、慶応大学病院(新宿区)を受診した。小学5年の時学校健診で指摘され、地元の整形外科医院で側彎症の診断を受けて以来、10年が過ぎていた。仕事中、腰の痛みは増すばかり。背骨は大きく湾曲し、腰の部分では、重症度の目安となるコブ角が72度に達していた。

 整形外科准教授の渡辺航太さんは「このままではさらに進行する。早めに手術をした方がいい」と告げた。女性は近く手術を受ける予定だが、渡辺さんは「早い段階で進行を抑える装具治療や手術を受ければ、これほど痛みに悩まずにすんだのではないか」と話す。

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