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#生理を楽に(上)「倒れそうになるほど」の月経痛に悩む28歳女性 低用量ピルで和らぎ、仕事に集中

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 月経に伴う痛みや不快感に悩む女性は多い。楽に乗り切る方法を知っておきたい。

#生理を楽に(上)血栓症など副作用も

低用量ピルのサンプル

 長崎市内の会社員女性(28)は中学生の頃から、時には倒れそうになるほどのひどい月経痛に悩まされてきた。鎮痛剤では抑えきれないこともあり、就職後も特につらい日は仕事を休んだ。

 2年ほど前、受診した婦人科で紹介されたのが「低用量ピル」。「ピルといえば、避妊の薬という印象を持っていた」というが、飲み始めてみると痛みが和らぎ、仕事に集中できるようになった。「以前は生理が来るのが怖かった。精神的にも楽になりました」と喜ぶ。

 ピルを処方した同市の「やすひウィメンズヘルスクリニック」の安日泰子院長(67)は「ひどい月経痛にピルという選択肢があることを知ってほしい」と力を込める。低用量ピルが1999年に国内で認可された当初は避妊目的で使われたが、現在は日常生活に支障が出るほどの痛みなど「月経困難症」の治療に処方されることが増えたという。

 ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれ、排卵が起こらないようにし、子宮内膜が厚くなるのを防ぐ働きがある。子宮内膜で作られる痛みの原因物質も減るため、症状が緩和される。

 治療の場合は保険が適用され、自己負担額は1シート(約1か月分)1000~2000円程度(診察料別)となる。服用を休む期間を挟みながら、毎日飲み続ける。

 ひどい痛みがあっても受診せず、我慢し続けている女性は少なくない。「痛みの原因には、子宮内膜症など、放置すると不妊につながる病気が関わっていることもある。まずは婦人科に相談して」と安日さんは呼びかける。

血栓症など副作用も

  低用量ピルには吐き気や頭痛などの副作用が出ることもあるが、ほとんどは次第に治まる。頻度は少ないが、血管に血の塊が詰まる血栓症が起こる恐れもあり、予防には水分補給や適度に体を動かすことが大切という。初経を迎えたら服用でき、服用をやめると元通り排卵される。35歳以上の喫煙者(1日15本以上)や高血圧の人など、処方できないケースもある。

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