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教えて!ヨミドック

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新型コロナ変異で「感染力」「重症化リスク」「ワクチンの効果」はどうなる?

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遺伝情報のコピーミス

英国型、南アフリカ型…新型コロナ変異で「感染力」「重症化リスク」「ワクチンの効果」はどうなる?新型コロナ変異って何?

   新型コロナウイルスの「変異」ってよく聞くね。

  ヨミドック  新型コロナウイルスの遺伝情報は、約3万個の塩基(遺伝子の部品)で構成されます。ウイルスが増殖する際にコピーされます。ただ、2週間に1個程度の割合で、コピーミスが起こります。これが変異です。変異をきっかけにして、感染力が強くなったり、重症化したり、ワクチンが効きにくくなったりすることもあるようです。

   心配だね。

   全国的に広がってきた英国型は、昨秋から様々な報告があります。感染しやすくなる上、重症化リスクも上がる可能性があると専門家が指摘しています。N501Yという変異があるのが特徴です。これは、ウイルスが細胞に感染する時に使う突起の501番目のアミノ酸が、従来型のN(アスパラギン)からY(チロシン)に変わったものです。

   難しいね。

   南アフリカ型やブラジル型、フィリピン型は、N501Yに加えて、484番目がE(グルタミン酸)からK(リシン)に変わったE484Kという変異もあります。ワクチンの効果が下がる可能性があると言われています。東京や仙台などで目立っているのは、N501Yはないけど、E484Kがあるという変異型です。

 米カリフォルニアで流行するタイプは、多くの日本人の免疫が働きにくくなる可能性があるようです。最近は、感染が拡大しているインドではやっているインド型が国内で見つかり注目されています。

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   ワクチンの効果がなくなるの?

   従来型より効き目が落ちる恐れがあるのですが、効果がなくなるということはなさそうです。N501YやE484Kがあるというだけでウイルスの性質が決まっているのかどうかなど、まだウイルスの性質が詳しく分かっていないこともあります。

   どうしたらいいの?

   英国型は、人から人にうつりやすくなっている可能性が高まっています。不要不急の外出を控えましょう。出かける時も、これまで以上に3密を避けてください。手指消毒やマスクの着用もお願いします。

 (辻田秀樹/取材協力=斎藤智也・国立感染症研究所感染症危機管理研究センター長、森田公一・長崎大熱帯医学研究所長)

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 ヨミドックは読売新聞の医療サイト・ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。

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