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#「肺活」で健康に(下)長引くマスク生活 香りでストレス和らげる
マスクを長時間着けていると、息苦しくなることも多い。アロマセラピーで使われるエッセンシャルオイル(精油)の香りは、マスクの不快感を和らげて、呼吸を楽にしてくれる。福岡市と北九州市で「アロマの教室 香りのドルチェ」を主宰するアロマセラピストの疋田聡子さん(日本アロマ環境協会認定)に使い方を教わった。
「オリジナルのマスクスプレーを作りましょう」と疋田さん。無水エタノールに精油を数滴垂らし、精製水で薄めるだけだ。スプレー容器に詰めてマスクの外側に吹き付けて乾かすと、精油の香りで爽やかに空気を吸い込める。ストレスを和らげたり、気持ちを切り替えたりといった効果も得られるという。
香りの効果をより効率的に得たい人には、「吸入法」もおすすめだ。マグカップや洗面器に60~80度の湯を入れ、精油を数滴垂らして蒸気を鼻から吸い込む方法で、バスタオルを頭からかぶって蒸気が逃げないようにしてもいい。粘膜の刺激を避けるために目は閉じ、短時間で済ませるようにする。
気分を変えて活力を得たいときは、ラベンダーやペパーミント、ティートリー、レモングラスなどの精油が向いている。疲れたときや就寝前などは、ユーカリやクラリセージ、カモミールローマン、スイートオレンジなどにリラックス効果があるとされる。1種類でもいいし、2、3種類を組み合わせてもいい。
疋田さんは「自分に合った精油を見つけ、長引くマスク生活に生かしてほしい」と話す。
(このシリーズは高梨忍が担当しました)
簡単マスクスプレー(30ミリ・リットル分)
【用意するもの】
30ミリ・リットルのスプレー容器/好みの精油/無水エタノール/精製水
【作り方】
〈1〉無水エタノール5ミリ・リットル(ティースプーン1杯程度)をスプレー容器に入れる
〈2〉精油を6滴加え、ゆすってよく溶かす
〈3〉精製水で容器を満たし、よく振って完成
【注意点】
精油と水が分離しやすいので使う前にスプレーを軽く振る。マスクの内側に使うときは、濃度を薄めるため精油は3滴にする。2週間以内に使い切る
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