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【独自】2回接種した医療従事者、わずか20%…東京は1回目も41%止まり

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【独自】2回接種した医療従事者、わずか20%…東京は1回目も41%止まり

 医療従事者への新型コロナウイルスワクチン接種を巡り、対象となる約470万人のうち、4月末までに2回の接種を完了した人は20%にとどまることがわかった。1回目の接種も遅れがちで、読売新聞の調査では都道府県別で62~31%と差が生じている。ワクチン供給の遅れなどから医療従事者への接種が進んでおらず、高齢者への接種計画に影響が出ている地域もある。

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 医療従事者向けのワクチン接種は、コロナ治療に当たる人や、高齢者らへのワクチン接種を担う人を対象に今年2月17日にスタートした。読売新聞は全国47都道府県に対し、医療従事者への接種状況を調査した。

 現在、国内で使用されているファイザー製のワクチンは2回の接種が必要。調査の結果、1回目の接種率が最も高かったのは鳥取(62%)で、このほか島根、秋田など19県が50~60%台だった。

 これに対し、東京(41%)、大阪(39%)、兵庫(31%)など、感染拡大が深刻な都市部で接種率が低い傾向が見られた。最新の国の集計によると、医療従事者の1回目の接種率は全国では50%だった。

 医療従事者への接種が進まない背景には、ワクチン供給の遅れがある。対象者は約470万人いるが、4月上旬までに配送された1回目接種用のワクチンは約144万人分(31%)にとどまった。4月末にようやく約424万人分に達したが、全対象者の2回分(約940万回分)の供給が終わるのは、5月中旬になる見通しだ。

 こうした中、4月12日からは高齢者向けのワクチン接種が始まった。コロナ治療やワクチン接種の最前線に立つ医療従事者の感染リスクを減らすため、本来はまず医療従事者が接種を受けた上で他者の接種に当たるのが望ましいが、未接種の医師らが高齢者接種を担う事態が起きている。

 都道府県からは、「高齢者のワクチンが一気に届いても、接種できる人が足りない」(愛知)、「接種が済んでいない医療従事者が高齢者接種に携わることに不安の声が出ている」(宮崎)との意見も出ている。

 田村厚生労働相は30日の閣議後記者会見で「ワクチンを接種していない医療従事者が高齢者接種を担うのは矛盾するとの声があるのは承知している」と述べ、各自治体に高齢者用のワクチンを使って医療従事者への接種を進めるなど柔軟な対応を求めた。

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