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患者から市立病院に寄付100万円、医師や看護師に分配…副診療部長ら懲戒処分

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 東京都日野市は4月30日、市立病院への寄付として患者から受け取った現金100万円を適正に処理せず、医師や看護師に配布した副診療部長の男性医師(54)を減給3か月(10分の1)、看護部長の女性看護師(58)を同1か月(同)の懲戒処分にした。管理監督責任を問い、井上宗信院長を訓告、副院長1人を厳重注意とし、現金を受け取った医師らも文書や口頭で注意した。

 市職員課の発表によると、副診療部長は昨年4月、患者から「新型コロナウイルスの対応に充ててほしい」と寄付の申し出を受けた。一度は正規の窓口を紹介したが、患者の意向で現金を直接受領し、翌月、患者に「他の使い方をしていいか」と確認を取った上で、医師らに配布することを決めた。

 医師4人に各10万円を渡し、看護師50人には看護部長らを経由して各1万円を配った(1人は受け取りを拒否)。10万円は副診療部長自身が保管していた。医師に渡った計40万円は後に副院長が預かって保管したが、うち約8万円を医師の論文発表にかかる費用に支出した。一部の看護師も個人的に使った。

 今年2月に通報を受けた市が副診療部長らに聞き取ったところ、事実関係を認めた。使った分は各個人が 補填ほてん した上で、3月に市が全額を患者に返却した。

 市は「寄付は窓口で受け付けて病院の歳入として扱う必要があるのに、これを怠って極めて不適切な手法を取った」とし、「深く反省し、市民の信頼回復に努める」とコメントした。今後、同病院職員への研修を行うとした。

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