ウェルネスとーく
医療・健康・介護のコラム
[タレント 森尾由美さん](下)娘たちが自立して、夫と二人生活の練習中……コロナ禍でアメリカにいる夫とは1年以上会えず
高校生の時にデビューして、ドラマや歌のほか、バラエティー番組でも活躍してきました。夫の仕事の関係で2004年から約10年間、アメリカに生活の拠点を置いて2人の娘の子育て。フジテレビ系の日曜朝のトーク番組「はやく起きた朝は…」は28年目に入り、ドラマでも元気な姿を見せてくれていますが、新型コロナから大きなインパクトを受けたそうです。森尾さんに仕事や生活、コロナ禍の暮らしについて聞きました。(聞き手・渡辺勝敏、撮影・中山博敬)
更年期はメンタルに来た、夜中に不安で目覚めた
――「はやく起きた朝は…」は磯野貴理子さん、松居直美さんと3人で、視聴者のお便りを交えながら、自由におしゃべりする番組ですが、長く続いていますね。森尾さんにとってこの番組はどのような存在ですか。
ライフワークですよ。始まった時は3人とも20代。年月がたつにつれて、私たちもそれぞれにいろいろと経験して変わってきたことがあります。その時々でテーマによって、意見が2対1に分かれたり、三つの意見になったりすることもあるし、等身大の自分たちの話を楽しんでいただいているのかなぁと思っています。台本なしで話しています。
――みなさんも今や50代。松居さんは更年期のご苦労をブログなどで公表されていますが、森尾さんはいかがですか。
お仕事の先輩や直美ちゃんもあまり隠さずにお話ししてくれるので、こういう心持ちでいれば大丈夫だよっていう予習はできていました。でも、メンタルにちょっと来たのは、私としてはつらかった。50歳手前ぐらいのころでしょうか、夜中に不安で目が覚めることがよくありました。ぱっと起きて、何が不安なんだろうと考えると、明日仕事に遅刻しないようにしようとか、その程度のことです。そういうのが結構ありましたね。
運動習慣と言えば、犬の散歩のついでのラジオ体操
――健康や美容で心がけていることはありますか。
特にありません。だいたい主人や娘に言われて気付くんです。休みが長くなると、「ママ、仕事大丈夫? そんな緊張感のない体で」って。自分では気付かないのですけど、言われてはっとなって、それじゃジムに行こうという感じです。でも、続きません。仕事が終わったらおしまい。運動は好きじゃなくて。唯一、続いている運動はラジオ体操ですね。娘に頼まれて7年前に犬を飼い始めて、毎日の散歩は私の役目。朝の散歩の時に地域のラジオ体操に参加しています。今日もやってきましたよ。お天気さえ良ければ毎朝行きます。
体をキープする気力を持っていかれた
――この1年余り、コロナで生活はどう変わりましたか。
去年、エンターテインメントは本当に苦しかったです。3月のドラマの撮影に合わせて体を整えていたのに、一人陽性者が出たら6月に延期するとか。それもどうなるかわからない。モチベーションが下がって、その中で体をキープするという気力も持っていかれた感じでした。いつ仕事が来ても対応できるようにちゃんとジムで体を作っている友だちもいっぱいいるし、コロナの中でウェブ配信とか新しいことを始めた人もいますが、でも私は無理……みたいな気持ちになりました。
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