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佐藤純の「病は天気から」

医療・健康・介護のコラム

梅雨の“フライング”で起きる食欲低下、胃もたれ…防ぐには?

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東洋医学で言う「湿邪」 体が冷え内臓の不調に

 東洋医学でも、梅雨どきのそういった不調は湿気が原因と考えられていて、これを「 湿邪(しつじゃ) 」と呼んでいます。湿度が高いとジメジメして不快な気分になりますが、同時に、体表面から水分が蒸発しづらくなって、体内のあちこちに水分が余分にたまって循環が悪くなってしまいます。このことで体が冷えて内臓の不調をまねきます。また、こういった環境や冷えによるストレスから、自律神経がバランスを崩して、いろんな不調が表れるようになります。とくに胃腸は、水分が過剰になるとダメージを受けやすい臓器なので、食欲が落ちる、胃痛や胃もたれ、下痢などの不調が起こりやすくなります。

 しかしながら、水分過多だからと飲む量を極端に減らすと、余計に水のめぐりが停滞するので注意が必要です。大量に飲むのは控えつつも、体内での循環を促すためには、さゆや水を適度に飲み、排出するといいでしょう。また、水分を排出しやすい体にしておくのも、湿邪予防として重要です。5月の良い気候を利用して、生活の中に運動を取り入れ、汗をかける体になっておきましょう。

すがすがしい5月のうちにセルフケアを

 忙しくて運動がなかなかできない場合は、お風呂はシャワーだけにせず、38~40度のぬるめのお湯に10~15分つかって、汗ばむぐらいに温まるのもお勧めします。5月も後半になると、梅雨はもうすぐです。この季節がもたらす体への影響を認識して、すがすがしい5月のうちに、ちょっとしたセルフケアを始めましょう。(佐藤純 愛知医科大学学際的痛みセンター客員教授)

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佐藤 純(さとう・じゅん)

 愛知医科大学医学部学際的痛みセンター客員教授。中部大学教授。
 1958年、福岡県久留米市生まれ。東海大学医学部卒業後、名古屋大学大学院医学系研究科で疼痛とうつう生理学、環境生理学を学ぶ。同大学教授を経て、現職。2005年より、愛知医科大学病院痛みセンターにて、日本初の気象病外来・天気痛外来を開設。

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