文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

社会

社会

「宣言出たから、すいていると思って」営業中の単独店舗には若者の買い物客

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う3回目の緊急事態宣言の初日となった25日、東京都内の繁華街では、多くの商業施設や飲食店が休業し、夜はネオンが消えた。適用対象外となった神奈川県などでは、都内から出かける人の姿も目立った。

ネオン消える

「宣言出たから、すいていると思って」営業中の単独店舗には若者の買い物客

3回目となる緊急事態宣言の初日を迎えた銀座。百貨店のショーウィンドーには「臨時休業」のお知らせが掲示された(25日午後2時58分、東京都中央区で)=竹田津敦史撮影

 東京・新宿駅東口では午後8時頃、都の要請に応じ、酒類を提供しない飲食店が次々と店を閉め、ネオンや看板の明かりが消えた。商業ビルに設置されている大型ディスプレーも「END」の文字が映し出された後に真っ暗になったが、駅前を行き来する人の波は絶えなかった。

 今回、都は酒類を提供する飲食店に休業を要請した。

 「酒の出せない居酒屋に客は来ない」。新宿区の居酒屋「和創作 空 西新宿」の店長(41)は、25日から休業に入った理由をそう語る。

 昨年春のコロナ禍で客足は大幅に減少。2回目の緊急事態宣言でも一時休業を余儀なくされたが、徐々に客が戻りつつあったところだったという。

 客に手指消毒を求め、カウンター席の仕切りを自作するなど感染防止に取り組んできたが、赤字は膨らみ、系列店の閉店も頭をよぎる。店長は「なんとかしのいできたが、正直、耐えられないところまできている」と悔しさをにじませた。

 駅東口近くの西洋料理店は酒の提供をやめて営業を続け、午後8時に店を閉めた。従業員は「酒を提供していた先週より、売り上げが半分ぐらいに落ちた。先行きが不安だ」と話した。

公園にぎわう

 商業施設などが多い東京・銀座では、百貨店のショーウィンドーに「臨時休業」と掲示され、食品売り場などを除くフロアが営業を取りやめた。通りを歩く人は少なくなり、休業の告知を見て、引き返す人の姿も見られた。

 人出の減少が鈍い地域もあった。渋谷では、ファッションビル「SHIBUYA109」やパルコなどが休館する一方、単独の店舗は多くが営業し、買い物袋を手にした若者たちが行き交った。

 茨城県つくば市の大学1年の女性(18)は「宣言が出たから、すいていると思って来た。2回目までは外出を控えていたが、もう3回目だしあまり気にならなくなった」と明かした。

 新宿区の演芸場・新宿末広亭は、この日も営業を続けた。品川区の男性会社員(37)は「席を一つずつ空けるなど感染対策もしっかりしているので、安心して話に集中できた。普段はなるべく外出を抑え、テレワークをしている。緊急事態宣言中でもこういう場が開いているのはとてもありがたい」と話した。

 台東区の上野公園にも、多くの親子連れらが足を運んだ。園内のカフェで友人3人とランチを楽しんだ女性(25)は「商業施設や遊園地も閉まっていて行くところがない。去年は家にこもっていたけど、今回は公園に出かけるぐらいはしたい」と語った。

この記事は読者会員限定です。

読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。
読売新聞販売店から届いた招待状をご用意ください。

一般会員向け有料サービスは2020年1月31日をもって終了いたしました。このため、一般会員向け有料登録の受け付けを停止しております。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

社会の一覧を見る

最新記事