楢戸ひかる「シニアライフの羅針盤」
医療・健康・介護のコラム
まだまだ学費がかかるシニアへ 有利な奨学金は「高3の春」がチャンスです
シニアライフ世代の中には、晩婚・晩産化により、大学や専門学校への進学を希望する年齢のお子さんがいらっしゃる方も多いでしょう。新型コロナウイルス感染症の影響などで世帯収入が減ってしまい、学費の支払いを負担に感じている人もいると思います。
実は、学費と老後資金は、綱引きの関係なんです。学費にお金がかかりすぎると、親の老後資金が少なくなってしまう……。学費と老後資金のバランスを上手にとるために大切なことは、「知っている」こと。とりわけ奨学金は、日々進化している分野なので情報戦となります。「早めに動いて、賢く借りれば、お金がなくても進学できる可能性は広がっています」と言うのは、「緊急対応版『奨学金』上手な借り方 新常識」を出版したファイナンシャルプランナーの竹下さくらさんです。
文部科学省が新設「学生の“学びの支援”緊急パッケージ」
文部科学省は2020年5月「 学生の“学びの支援”緊急パッケージ 」をとりまとめ、支援の情報が学生にいきわたるよう呼び掛けています。
パッケージの中にある「 高等教育の修学支援新制度 」の対象となる学生には、「授業料等減免」と、返済する必要がない「給付型の奨学金」の支援がセットになっています。
ポイントは、「一定の条件」を満たせば、申し込んだ全員が給付型の奨学金を受け取れるようになったことです。高等学校や大学ごとの人数制限(推薦枠)も、ありません。ここで言う「一定の条件」とは、「家計の収入」と「学力」の二つです。
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