常喜眞理「女のココロとカラダ講座」
医療・健康・介護のコラム
耳が詰まった感じや軽い耳鳴り…低い音が聞き取りにくい難聴 再発繰り返し、めまいを伴う場合も
30歳代前半のTさんは、のどの痛みと右耳が詰まった感じがすると言って来院された。3日ほど前からのどが痛く、今日になって耳の症状が表れたという。会話は聞き取れるが、喋ると自分の声がこもって響いてしまうという。
口を大きく開けてもらい見せてもらうと、のどの奥が少し赤く腫れていた。のどの痛みは風邪とみられ、心配ない程度だったが、耳の症状については耳鼻科で診察してもらうよう伝えた。後日Tさんが別件で来院した際に経過を伺うと、耳鼻科で「低音障害型感音難聴」と診断されていた。
多くの方は突発性難聴という病名は聞かれたことがあるかもしれない。ある日突然片側、まれに両側の聴力が低下する病気だ。それに対して低音障害型感音難聴は同じような症状だが、聴力低下が低音に限られるため、本人が聴力の低下に気づきにくい場合がある。ちょうど気圧の変化で感じるような耳が詰まった感じや、自分の声が響く、軽い低音の耳鳴り症状だけのこともあるのだ。
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「低音障害型感音難聴」。私の症状に該当するのでこれだ、と思いました。人の声がこもり、響くなど音としては届くのですが、言葉として理解できにくい状況です。ニュースを読むアナウンサー(特に女性)の声では、大きく差異があります。耳鼻科で症状を説明しても理解してもらえないもどかしさがあります。現在ステロイド剤とビタミンB12の処方を受けています。加齢による難聴だと諦めていたふしもあり、反省です。
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