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子どもの健康を考える「子なび」

医療・健康・介護のコラム

皮膚のトラブル(14)「エビを食べた直後に発疹」…じんましんにはアレルギー性も

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  皮膚のトラブルでは、大阪医科薬科大の森脇真一教授(59)に聞きます。(聞き手・東礼奈)

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皮膚のトラブル(14)「エビを食べた直後に発疹」…じんましんにはアレルギー性も

 先日、9歳の男児が「エビを食べた直後に体や腕などにかゆみの強い発疹が出た」と訴えて来院しました。少し赤みを帯び、円や地図のような形に盛り上がった大小の皮疹(膨疹)が見られたため、急性じんましんと診断しました。

 じんましんは、かゆみを起こす代表的な物質「ヒスタミン」の増加によって皮膚の血管が広がり、浮腫が生じて起こります。皮疹は24時間以内に消えるのが特徴です。男児が抗ヒスタミン薬を飲むと、翌日には皮疹は消えました。エビを食べないようにしてもらった結果、再発はありません。

 このように、食物や薬剤などによるアレルギー性じんましんの治療では、アレルギーの原因を取り除くことが重要です。感染症が原因なら抗菌薬などで治療しつつ、かゆみが治まるまで抗ヒスタミン薬を飲みます。

 一方、圧迫などの物理的刺激や、運動、発汗、寒冷、日光で生じた場合は、そうした原因を日常生活で完全に回避するのは困難です。皮疹が繰り返し再発するので、根気よく抗ヒスタミン薬の服用を続けてください。

 原因不明のまま再発を繰り返し、慢性じんましんとなって何年も治療が必要になるケースもあります。まれに小麦などを摂取した後に運動をして食物アレルギーが誘発され、「アナフィラキシー」という重篤な状態に陥るじんましんもあります。

 じんましんの検査や治療は皮膚科で対応しますが、息苦しい、おなかが痛い、元気がないといった症状を伴う時は、命にも関わるので、時間外でもすぐに救急外来のある病院に連れていきましょう。アナフィラキシーなどのサインかもしれません。

【略歴】
森脇真一(もりわき・しんいち)
 皮膚科専門医。大阪医科大卒。京都大、浜松医科大などを経て2009年から現職。医学博士。

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