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医療・健康・介護のコラム
[モデル 益若つばささん](上)一人息子が入寮し「子育て第1章」が終了 怖そうなイメージにも「怒りの沸点がないんです」
高校生の頃からカリスマ読者モデルとして女性を中心に絶大な人気を博し、現在はモデル、商品プロデューサーとして「世界で経済効果は1000億円」とも言われる益若つばささん。私生活では一人息子の子育てに奮闘するシングルマザーでもあります。子育てのこと、読者モデル時代からコロナ下での近況まで、語っていただきました。(聞き手・田村良彦、撮影・小倉和徳)
毎日お弁当を作っていた生活が終わって
――ご子息の小学校ご卒業、そして中学校ご入学、おめでとうございます。子育ての節目としてどんなお気持ちですか。
ありがとうございます。息子はこれまでアメリカンスクールに通っていて、そのまま進学する選択肢や、家族で海外移住することも考えましたが、コロナのご時世でもあるし日本を拠点にすることにしました。そこで息子に「どうしたいか、自分で選んでいいよ」と言ったら「サッカーを頑張りたい」と。いろんな学校を調べて、おかげさまで合格することができました。
実は息子が学校の寮に入ったので、離れて暮らすことになって、今すごく寂しいです。(取材の前々日に)入寮したばかりで、きょうも朝から「今起きたよ」と電話がかかってきました。でも、これまでロサンゼルスやカナダにプチ留学した時にもホームシックは最初の3日間だけだったので、きっと今回も1週間もしたら友だちと楽しくやってるんだろうなと思います。
――子育てが一段落ですね。
もちろん子育て終了ではないですけど、「第1章が終わった」感じです。お弁当を毎日作っていたのが、もう作らなくていいですし。時間の使い方が変わりそうです。コロナが落ち着いたら、旅行にも行けるようになるかなと思います。
――親子関係にも変化があるでしょうか。
言葉のかけ方とか、変わってくるのかなと思います。「育てる」立場から自立を「応援する」立場になったというか、「仲間」みたいな感じです。
息子には、自分で選択のできる子に育ってほしいと思います。進路を決める際もそうでしたけど、自分で責任を持って自分の人生を選択するというのは、まさに自己プロデュースすることだと思うからです。
母親はもう少し育児に楽をしてもいいと思う
――シングルマザーが子育てする大変さを、著書「TSUBASA REAL」にも書いてらっしゃいましたね。
子育てはチームでするものといった感じで、常に子どもの周りに誰かがいるような環境を作ることを意識していました。私はゲームが苦手なので、ゲーム好きの息子のために、ゲームが得意な友だちに来てもらって助けてもらいました。男の子としてママには弱みを見せたくないのか、私に言わないグチも、友だちには言っていたようです。
――子育て中のシングルマザーの方に伝えたいメッセージはありますか。
もっと世の中のお母さんは、楽をしてもいいのではないかと思います。おばあちゃんの家に預けただけで「育児放棄だ」と言われる声は実際によく聞きますし、私も経験があります。一人で子どもを育てることは大変です。楽できるところは楽をしてもいいと思いますし、そういったことをだれもが発信しやすい形になればいいな、と思います。
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