伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
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軟らかつくねのトマト煮…冷凍保存でいつでも簡単に調理
こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
今回は、作り置きしておくと便利な軟らかいつくねと、それを利用したトマト煮のご紹介です。
材料と作り方の工程は複雑に見えますが、材料をすべてフードプロセッサーに入れて滑らかにして、団子状に形作って蒸す、という、難易度低めのメニューではないでしょうか。
実際に、このレシピを紹介したご家庭では、このつくねを週に1度、大きさを少しずつ変えて、多めに作り、冷凍保存することが定番になっていました。「作るときは少し大変だけど、作っておけばいつでも簡単に調理できるので、気持ちもラクになる」、「家族のメインの料理が肉の時は、おばあちゃんにはこのつくねがある、と思うだけで安心するんです」と話されていたことが印象的でした。
1日3度、毎日続く食事作り。介護する側の心のゆとりが生まれるような生活を含めた食事の提案も、在宅訪問管理栄養士には必要な視点です。
[作り方]
《軟らかつくね》
(1) 皮をむき1.5cm角に切ったタマネギと卵、パン粉をフードプロセッサー又はミキサーに入れて、滑らかになるまで 攪拌 する。次に、鶏ひき肉、塩、コショウを入れて、さらに滑らかになるように攪拌する。
(2) フライパンに水を2cm程度入れ、その上にクッキングシートを敷く。(1)のタネを直径3~4cm程度の大きさにスプーンですくい落とす。
(3) フライパンにふたをして、中火で加熱し、水が沸騰したら火を弱め、弱い沸騰が続く程度の火加減で7~10分蒸し焼きにする。途中水がなくなりそうになったら適宜追加する。
《トマト煮》
(4) タマネギは繊維を断ち切る切り方で1cm幅に切り、軟らかく下ゆでする。
(5) フライパンに、油とおろしニンニクを入れて弱火にかけ、香りが出てきたら、(4)のタマネギを加えてさっといためる。
(6) (5)のフライパンに(A)の材料を入れてひと煮立ちさせる。蒸した鶏つくねを入れて5~7分ほど煮こむ。盛り付けの際にブロッコリーなどを飾る。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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