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一病息災

闘病記

[落語家 三遊亭円楽さん]肺がん(4)副作用あっても高座は大丈夫 落語の種まく気持ちがあるうちは

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[落語家 三遊亭円楽さん]肺がん(4)4勤3休 落語の種まく

 2019年9月から、月1度、免疫治療薬のキイトルーダの治療を続けている。

 「副作用はありますよ。吐き気と食欲不振と 倦怠けんたい 感。隔週でつらい週がある。体重も毎月3キロ前後増減します。でも、高座は大丈夫」

 2日に1度は全国を回って落語をする日々は、脳とリンパ節の転移が見つかってペースダウンし、昨年春、新型コロナで止まった。「お休みをくれたという感じですよ」。そんな時にカレンダーを見ていて思った。

 「歌丸師匠のせいなんだよね」。日本テレビ系の「笑点」でおなじみの歌丸さんは18年7月2日に亡くなった。そのほぼ四十九日に肺がんが見つかり、百か日で手術、一周忌で脳転移発見。「俺が病院に行くと、木久扇さんが言うんだ。『呼ばれてる』って。仲良かったけど、ほかのヤツを呼んでほしいなぁ」(笑)

 昨年秋からは、客席を半分にした状態で、少しずつ高座を再開してきた。「4勤3休という感じ」で、今はそれがいいペースだと思う。人との距離を意識して、趣味のゴルフにも行く。

 「病気があっても、病気で死ぬんじゃなくて、寿命で死ぬと考えてる。自分を育ててくれた落語界に恩返しするつもりで、地方にも落語の種をまく。そういう気持ちがあるうちは生かしてもらえると思ってるんですよ」。東へ西へと落語で駆け巡る。(文・渡辺勝敏)

落語家  三遊亭円楽(さんゆうていえんらく) さん(71)

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