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[意思決定]認知症・番外編<3>ケアする側、される側 対等

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のぞみメモリークリニック院長 木之下徹さん

[意思決定]認知症・番外編<3>ケアする側、される側 対等

1962年、兵庫県生まれ。2001年、日本初の認知症専門の訪問診療を手がける。15年に開院した現クリニックでは、認知症早期からの専門的な検査と診察、医療相談を行う。

 認知症の本質は、暮らしの障害、生活障害です。コミュニケーション障害と言ってもいい。自分が何をしてほしいのか分かっていても、それを適切に言葉で伝えることができません。

 認知症の人には、不安や恐怖がついて回ります。身体感覚や時間の感覚も変わるようです。緊張が常に続き、心身がダメージを受ける。そして、根底には、自分自身の存在が揺らぐ「存在不安」があります。

 これまで、社会には、「(認知症になれば)心が空っぽで意思などない」「生産性につながらない人の声に耳を傾ける必要はない」という偏見があった。

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