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接種順調、「油断」で気の緩み…感染急増のチリ

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接種順調、「油断」で気の緩み…感染急増のチリ

1日、チリの首都サンティアゴの市場前で、警察官から通行許可の確認を受ける買い物客(AP)

 【リオデジャネイロ=淵上隆悠】南米チリで、新型コロナウイルスのワクチン接種が順調に進んでいるにもかかわらず、感染者数が急増している。ワクチンによってもたらされた安心感と油断が大きな要因とみられる。「集団免疫」獲得への道のりは険しい。

■1回目684万人

 チリでは2月3日に市民のワクチン接種が始まり、2か月で約684万人が1回目の接種を終えた。人口約1873万人の35%を超える人数で、その半数はすでに2回目も終えたという。英オックスフォード大などの集計によると、人口比率では米国や英国をしのぐペースだ。

 チリの保健当局は毎年、高齢者ら約800万人を対象にインフルエンザワクチンを接種する事業を実施してきた。高齢者を会場に送迎したり、看護師が訪問接種にあたったりといったノウハウが生かされ、順調に接種が進んでいるという。

■中国製ワクチン

 ワクチンは中国製で約1200万回分を確保した。安全性を疑う声もあったが、「インフルワクチンも中国製だった」(チリ政府)との説明が一定の理解を得ている模様だ。

 一方で、感染状況は悪化している。新規感染者数は、昨年7~12月には1日2000人程度だったのが、3月以降は連日7000人を超え、累計感染者数は100万人を突破した。

 「ブラジル型」などの変異ウイルスが影響している可能性もあるが、世界保健機関(WHO)は、ワクチン接種が進むにつれて市民に気の緩みが生じ、感染防止策がおろそかになったとの見方を示している。2月の夏季休暇で人の移動が増えたことも感染拡大に拍車をかけたとみられる。

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