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#食物アレルギーの子の入学(中)教職員異動で情報が引き継がれない恐れ…学校全体で見守りを

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 学校に入学する子どもが、アレルギー対応の給食を必要としていたり、重いショック症状「アナフィラキシー」の応急処置の注射薬エピペンを処方されていたりする場合、保護者は不安を抱えがちだ。福岡県内のアレルギーを持つ子どもの親でつくる「福岡アレルギーを考える会」の会長野田朱美さん(67)は「入学時、学校に面談の時間を設けてもらいましょう」と勧める。

#食物アレルギーの子の入学(中)学校全体での見守りを

食物アレルギーに関する絵本などを紹介する野田さん

 1990年に発足した同会は、親の悩みを聞く相談会や情報交換会を開き、会員の経験を伝えている。野田さんによると、入学前の説明会でわが子のアレルギーについて学校側に伝える機会があっても、その後の教職員異動などで、情報が十分に共有されない恐れがあるそうだ。

 入学時の面談には、クラス担任だけでなく、校長や教頭、養護教諭ら複数の教職員に出席してもらうのが望ましい。

 面談にはできるだけ夫婦で参加すると、家族で向き合っている姿勢が伝わる。食事の制限内容や緊急時の対応方法、日頃気をつけていることなどを、アレルギー症状が出た時の写真も見せながら説明すると、より伝わりやすい。学年が変わった時、転校した時にも、同様に面談を希望する。

 同じクラスの子どもたちにアレルギーを理解してもらうことも大切だ。アレルギー対応の給食や弁当を食べる際に「いいな」などと言われることがストレスになる子もいる。担任が説明してもいいし、アレルギーについて書かれた絵本を読み聞かせてもらうのも伝わりやすい。周囲の保護者の理解も求めたいが、コロナ禍で保護者が集まる機会が減っており、学級便りなどで周知してもらう方法もある。

 野田さんは「担任の先生だけでなく、学校全体に理解を求め、多くの目に見守ってもらうことが、子どもの安全につながります」と話す。

■学校に伝える際のポイント

  •  入学時の面談を申し込み、担任、校長、教頭、養護教諭、栄養士らに出席してもらう
  • 面談はできるだけ夫婦で。発症時の写真や診断書などの説明資料を準備する
  • エピペンの保管場所や使用方法は学校全体に周知してもらう
  • 同じクラスの子たちへの説明を頼む。保護者会などで親にも理解してもらう
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