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常喜眞理「女のココロとカラダ講座」

医療・健康・介護のコラム

腸に風船のような出っ張り…50代以上の3割が持つ「憩室」、炎症起こして破裂も

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腸の筋肉が弱くなって…

 実は、憩室というのはめずらしいものではない。50歳代以上の人では30%以上存在するといわれる。腸はとても薄い壁で筋肉も薄いが、毎日休みなく動いて働いてくれている。何十年も使ううちに腸の筋肉の一部が弱くなり、腸の内圧により腸壁外側に風船のような袋状のポケットができることがあり、これを“憩室”という。

悪化すれば手術も

 憩室そのものが悪いわけではないが、たまに炎症を起こすことがあり、急性虫垂炎との鑑別が難しい。高齢になるに従いS状結腸にも増え、炎症を繰り返すこともしばしばある。炎症がひどい場合、腸が破裂することもあり、手術で切除しなければならないケースがある。袋状の憩室だけをちょっとつまんで取ることができるなら良いのだが、癒着に配慮しながら憩室を含めた腸の一部を切除しなければならず、簡単なことではない。

便通を整えて

 残念ながらこれだけで予防できるという方法はないが、日頃から便通をよくして、食べ過ぎには注意することが大切だ。食物繊維をとることは大事だが、腸の調子によっては食物繊維をたくさんとると負担になる場合がある。便通の整え方にはひとりひとり違いがあるため、自分の腸の調子をうかがいながら、発酵食品や食物繊維のとり方を工夫してほしい。(常喜眞理 医師)

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常喜 眞理(じょうき・まり)

 家庭医、医学博士
 1963年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。消化器病学会専門医、消化器内視鏡学会専門医・指導医、内科学会認定医、日本医師会認定産業医。院長を務める常喜医院(内科、皮膚科)での診療のほか、慈恵医大新橋健診センターでは診療医長として健康診断(人間ドック)の内科診察を行い、婦人科や乳腺外科の診断を担当する。様々な大手企業の産業医でもあり、職場におけるメンタルヘルスのサポートを長年行っている。著書に『オトナ女子 あばれるカラダとのつきあい方』(すばる舎)、『お医者さんがやっている「加齢ゲーム」で若返る!』(さくら舎)。現在、BS-TBS「Together」に準レギュラー出演中。

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