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常喜眞理「女のココロとカラダ講座」

医療・健康・介護のコラム

若年化する帯状疱疹、失明や聴力低下、顔面神経まひの後遺症も…ワクチンで予防を

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治療に内服薬も

若年化する帯状疱疹、失明や聴力低下、顔面神経まひの後遺症も …ワクチンで予防を

 40歳代後半のYさんは、右の額に痛みがあり発疹ができたと来院された。3日前から頭痛があったが、以前から片頭痛持ちであったため、いつもの頭痛と思い手持ちの鎮痛薬を内服し、がまんしていたという。今朝、右目の上に赤い発疹があるのに気づき、家族に帯状 疱疹(ほうしん) ではないかと言われ受診した。

 Yさんの発疹は三つほどできていて周囲に赤い浮腫もあり、帯状疱疹と診断した。帯状疱疹の治療薬は最近1日1度の内服薬もあり、できるだけ早く内服を始めた方が症状を緩和しやすい。それでも数日は発疹が広がっていくこと、目は角膜炎など失明につながる場合もあるため、まぶたにできた場合は再度来院してほしいと伝えた。時に点滴などの治療に変更することも必要だからだ。

過労が大敵

 視力に関わる目周囲、聴力低下やめまい、顔面神経まひの後遺症が残りやすい耳周囲の帯状疱疹(ラムゼイ・ハント症候群)は特に注意が必要だ。過労は大敵であり仕事を1週間お休みするよう伝えた。

 その2日後。Yさんはまぶたも腫れたと言って再度来院された。右まぶたに違和感はあるが、目の見え方に異常を感じることはなく、目を開けて痛みはないとのことだった。右目の保護のために眼帯で覆ってもらうことにしたが、治療の変更は不要と判断した。しかし痛みが強い様子だったので、帯状疱疹の際に効く神経痛用の痛み止めを追加処方した。

 Yさんは早めに来院してくれたため、1週間ほどで発疹はかさぶたとなったが、いやな痛みが続いた。痛みがとれるには時間がかかるが、大方1か月たてば少しずつ和らぎ、その後、皮膚のあとも徐々に薄くなっていくことを説明すると少しホッとされたようだった。Yさんはどうやら仕事と家庭の雑務で過労が続いていたようだ。

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常喜 眞理(じょうき・まり)

 家庭医、医学博士
 1963年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。消化器病学会専門医、消化器内視鏡学会専門医・指導医、内科学会認定医、日本医師会認定産業医。院長を務める常喜医院(内科、皮膚科)での診療のほか、慈恵医大新橋健診センターでは診療医長として健康診断(人間ドック)の内科診察を行い、婦人科や乳腺外科の診断を担当する。様々な大手企業の産業医でもあり、職場におけるメンタルヘルスのサポートを長年行っている。著書に『オトナ女子 あばれるカラダとのつきあい方』(すばる舎)、『お医者さんがやっている「加齢ゲーム」で若返る!』(さくら舎)。現在、BS-TBS「Together」に準レギュラー出演中。

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