町田忍の昭和回想
回想サロン
雨つたう 軒に見上げた 心意気
昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。 |
雨樋


古い家屋や商店の軒先に、豪華な装飾のついた造りの雨樋をたまに見かける。銅製のものは、長い年月を経た証しである緑青色となり、趣ある雰囲気を醸し出している。
雨樋としての機能ならばここまで手の込んだ造りにしなくともよいが、あえて職人の技の見せ所として施主が依頼したのだろう。老舗の旅館や呉服店、そば屋さんなどで見られるから、建物の風格を重んじる商家の誇りからといってもいいかもしれない。
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