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子どもの健康を考える「子なび」

医療・健康・介護のコラム

皮膚のトラブル(12)「紫斑」重大な病気のサインかも…繰り返すなら受診を

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  皮膚のトラブルでは、大阪医科大の森脇真一教授(59)に聞きます。(聞き手・東礼奈)

皮膚のトラブル〈12〉「紫斑」病気のサインかも

 皮膚が内出血で紫色に見える「紫斑」。原因は様々ですが、止血の際に関わる血管、血小板、血液を固めるたんぱく質(凝固因子)という3要素いずれかの異常で生じます。病気のサインかもしれないので要注意です。

 打撲後の内出血は、いわゆる「青たん」で、血管の破損で生じます。日常生活において経験がある方も多いでしょう。

 学童期に、すねを中心に数ミリ・メートル大の少し盛り上がった紫斑が見られれば、「IgA血管炎(ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)」を疑います。この病気では、細菌やウイルスへの感染などをきっかけとする特殊な免疫反応で皮膚の血管が炎症を起こし、紫斑が生じます。

 皮膚症状のみならず、関節が痛くなったり、腸管や腎臓の血管にも病変を起こしたりすることがあるので、重篤な場合には入院治療が必要です。

 盛り上がりのない大小の紫斑が、口の中を含めて体のあちこちに現れた場合は、血小板が減って出血しやすくなる難病の「特発性血小板減少性紫斑病」や、血液がんの白血病など重大な小児科疾患の兆候かもしれません。血小板、凝固因子を含めた全身の精密検査を行います。

 子ども本人から、けがをしたとは聞いていないのに全身に紫斑が広がれば、いじめや虐待に遭った可能性もあります。外来で見かけることは非常にまれですが、何らかの小児科疾患の存在も否定された時は、親に学校の担任と相談するよう促したり、他に外傷がないかチェックしたりするほか、親子それぞれへの問診も慎重に行います。

 紫斑がなかなか治らないか、再発を繰り返すなら皮膚科医か小児科医に相談してください。

【略歴】
森脇真一(もりわき・しんいち)
 皮膚科専門医。大阪医科大卒。京都大、浜松医科大などを経て2009年から現職。医学博士。

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