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医療・健康・介護のコラム

[モデル 辻元舞さん](上)22歳で遅めのデビュー、オーディションでも苦戦……子どもができてママさんモデルとしてブレイク

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 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のショーダンサー時代にスカウトされ、芸能界に入ったのはちょっと遅めの22歳。CMや映画の仕事を始めましたが、大忙しというわけにはいかず、ウェブデザイナーを兼務したことも。ところが、結婚、出産を機に、インスタグラムの発信が関心を呼び、ママさんモデルとしてブレイク。「VERY」を始め多くの美容・ファッション雑誌で活躍するほか、TBS系のバラエティー番組「プレバト」では、絵画の腕前を披露しています。2人の男の子を育てる辻元舞さんに仕事、出産、子育てについて聞きました。(聞き手・渡辺勝敏、撮影・中山博敬)

[モデル 辻元舞さん](上)子どもを産みたいと20歳代で不妊治療クリニック受診……子どもができてママさんモデルとしてブレイク

USJのダンサーでスカウト、オーディションで苦戦が続いた

――雑誌や広告、テレビの仕事などママモデルとしてご活躍ですが、元はUSJのダンサーだったそうですね。

 小学4年生からダンスを習っていたんですが、兄がUSJのダンサーをやっていて、「ダンスってお仕事になるんだ」と思って、高校を卒業して私もUSJのダンサーになりました。目の前のお客様に楽しんでいただける仕事は大好きでした。そこでダンスを見ていた事務所の方にスカウトしていただきました。スカウトされたら仕事があるものだと思って、4年でダンサーはやめましたが、事務所に所属しただけでは仕事はなくて、オーディションを受けて取ってこないといけなかったんですよ。

――それはちょっとあてが外れた感じですね。

 事務所に入った当時は、同年代に北川景子さんとか沢尻エリカさんとかものすごく売れている方がいて、22歳で新人の私は事務所に入れただけで運が良かったと思いました。「100回オーディションを受けて1回受かればいい」とマネジャーには言われていました。年齢を忘れて、何でも挑戦しようという気持ちでした。当時はまだ大阪にいて、バイト代はすべてオーディションを受けるための東京行きの新幹線代。結構な数のオーディションに落ちました。最初の仕事は、ローカルのテレビ番組で大阪の堺市を歩いてリポート。うれしかったけど、緊張して「普通に歩いて」と言われても、右足と右手が一緒に前に出てしまう感じでした(笑)。

ウェブデザイナーをしながら、モデルの仕事を

――アルバイトをしながらオーディションのために東京を往復するなんて大変な生活でしたね。

 東京に行くと2週間、事務所の寮からオーディションに通いました。普通のバイトだとシフトが組めないので、母が働いていた歯科医院で歯科助手をさせてもらっていました。3年ぐらい大阪から通ったんですが、東日本大震災(2011年3月11日)の時東京にいて、怖かったので東京にいる兄のところに転がりこんで、それからは東京で暮らしています。CMの仕事をいただけたのですが、それ以外の仕事は少なくて、生活のために飲食店や日雇いの仕事など、いろいろな仕事をやりました。その後は知りあいの会社でお世話になってウェブデザインを学んで、その仕事をするようになりました。

――たくさんのCMに出ていますが、それでもモデルや女優の仕事一本というわけにはいかなかったということですか。そのころにご結婚されましたね。

 2013年に26歳で結婚しました。夫はUSJのスタントマンでしたが、東京にいるUSJの卒業生が集まる会で親しくなりました。「ライオンキング」など、劇団四季の舞台に出ていたのですが、それを辞めて、スタイリストになってすぐのころにプロポーズされたんです。「このタイミングか」とは思いましたが、2人で働けばなんとかなるか。事務所がOKなら、と思って聞いてみると、「全然、いいよ」と言ってくれたので結婚しました。

子どもを作ろうと20代で不妊治療に取り組んだ

――お子さんは自然なタイミングでできたんですか。

 仕事のことがあるので、マネジャーさんにタイミングを相談して、今ならいいという時期に不妊治療を始めました。生理不順もあったし、できにくい体質かなと思っていたので、まず、不妊治療のクリニックを受診して2人で検査を受けました。夫も協力的で自分でクリニックを調べて予約して「ここへ行こう」という感じでした。検査を受けて排卵誘発剤を使ったタイミング療法を始めました。1か月目はダメでしたが、2か月目で妊娠。これを長く続けるのは、経済的にも精神的にも相当につらいことだと思いました。

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